737 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 03:26:28 ID:y9wPBxsGO
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Ring』
ﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹ
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥‥‥」
ﾌｩｰﾙｺｫﾝﾎﾞｫ
（ ＾ω＾）「粘着するかお‥‥‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Ring』
ﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹ
ﾌｩｰﾙｺｫﾝﾎﾞｫ
（ ﾟ∀ﾟ）「うわ、あの人キモイな」
（* ﾟーﾟ）「毎日どんだけやってるんだろねｗ」
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥‥‥‥」
738 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 03:34:00 ID:y9wPBxsGO
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『ギタードライブ』
ﾌｩｰﾙｺｫﾝﾎﾞｫ
（ ＾ω＾）（こんなことやってて意味あんのかお？）
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『ギタードライブ』
‥～～♪♪
（ ＾ω＾）「おっｗｗ９８％ktkrｗｗｗｗｗ」
('A`)「相変わらず上手いなｗｗ」
('A`)「しかし、バイトもしてないのに
こんなに粘着出来るなんてすげぇな」
（ ＾ω＾）「こ、小遣いでやりくりしてるんだお」
('A`)「そうか。じゃあ俺はこれからバイトだし、
帰るよ。じゃあな、ブーン」
（ ＾ω＾）「バイバイお」
739 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 03:47:13 ID:y9wPBxsGO
彼はブーン。高校を中退してからは
親の金で生活している立派なニートだ。
元々他人と話す事が苦手なブーンは
中学とは比べ物にならない程の疎外感を受け、
クラスに馴染めずに辞めてしまった。
だからブーンには友達がいない。
二週間でやめた高校に友達がいるわけもない。
中学からの友達は高校で出来た友達とばかり遊び、
ブーンと連絡をとっている人間は親とドクオぐらいだろう。
（ ＾ω＾）「今日はｵﾊﾞｾﾞｱでもやるかお」
～～♪♪
（ ＾ω＾）「ハァ‥‥‥‥また連打で切ったお」
('A`)「あ、ブーン」
（ ＾ω＾）「おっお、ドクオ今日は早いお」
(´・ω・`)
（;＾ω＾）「！」
('A`)「おっ、気付いたか。学校の友達のショ‥‥」
(´・ω・`)「やあ、ショボンて言うんだ。よろしくね」
（ ＾ω＾）「よ、よろしくお」
(´・ω・`)「さっき君はこのゲームやってたよね」
（ ＾ω＾）（ドクオの友達はいつもここで引いちゃうお‥‥）
（ ＾ω＾）（ハァ‥‥‥）
(´・ω・`)「すごい上手いね。教えてよ」
（;＾ω＾）「！？」
740 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 03:58:32 ID:y9wPBxsGO
ブーンの特技は、ギタドラでした。
いつもオタクやマニアとけなされるはずのブーン。
初めて他人に褒められた特技を、封印できるはずもありません。
（ ＾ω＾）「ま、まず最初はこのモードで‥‥」
(´・ω・`)「へぇ、この棒はどう持つんだい？」
（ ＾ω＾）「そっちは逆だお‥‥」
(´・ω・`)「ほうほう、こういうことね」
ドクオは麻雀をしながら携帯をいじってましたが、
ショボンはブーンと一緒にドラマニで遊んでいました。
('A`)「お、こんな時間か。じゃ、帰るわ」
(´・ω・`)「あ、僕も帰るよ。」
（ ＾ω＾）「あ、じゃあね！」
(´・ω・`)「うん、バイバイブーン。明日は？」
（ ＾ω＾）「お？」
(´・ω・`)「いやー、結構ハマってしまってね」
(´・ω・`)「明日もやりたいんだが」
（ ﾟωﾟ）‥‥‥‥‥！！
ブーンは友達が出来たのか、と実感しました。
また明日も遊ぼうと言われ、ブーンは泣きそうになりました。
（ ＾ω＾）ｂ「勿論おｋだお！」
(´・ω・`)「わかった。それじゃあ明日ね」
（ ＾ω＾）「ばいおー」
741 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 04:10:12 ID:y9wPBxsGO
（ ＾ω＾）「おっおっおー♪」
ブーンは足取りも軽やかに家路につきました。
（ ＾ω＾）「さ、明日は予定があるお」
（ ＾ω＾）「さっさと寝るかお」
バタン！
強くドアが開きました。
J('-`)し「ブーン、どこ行ってたの」
（ ＾ω＾）「うるせぇよ、どっかいけよ」
J('-`)し「今年中には扶養手当でなくなるし、
家にいても邪魔だから早く出ていきなさいよ」
（ ＾ω＾）「うるせぇよ死ねババァ」
J('-`)し「ふー‥‥‥」
J('-`)し「あんた自分の立場わかってんの？
ニートだよ？社会のゴミ。
アンタが死んでも誰も困らないし、葬式も開かないから」
J('-`)し「早く死んでもらった方が助かるわ」
（ ＾ω＾）「るっせぇよ！」
バタン！
ドアを蹴り飛ばし、強引に鍵をしめました。
（ ＾ω＾）「‥‥さ、いつものヤツも終わったし」
（ ＾ω＾）「明日に備えて寝るかお♪」
742 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 04:23:59 ID:y9wPBxsGO
――翌日。――
ﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞ
（ ＾ω＾）「ファンキーは疲れるお」
(´・ω・`)「ドクオは遅れるって」
（ ＾ω＾）「ショボン！」
(´・ω・`)「そうだ、ブーン。いつもこの時間にはいるのかい？」
（ ＾ω＾）「おっおっ、１０時からずっとだお」
(´・ω・`)「ちょｗｗｗｗ開店時間ｗｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「それよりドラマニやるお♪」
(´・ω・`)「そうだね。足が上手くならないから
練習したいんだけど」
（ ＾ω＾）「うーん、ショボン上達はやいお」
(´・ω・`)「ああ、生ドラやってるからかな」
（ ＾ω＾）「へー！どうりで裏バス踏めてたお！」
(´・ω・`)「ま、そんなことどうでもいいよ。
さっきの曲の場所教えてくれない？」
（ ＾ω＾）「おｋおｋｗｗｗ」
(´・ω・`)「うはっｗｗｗｗこれ簡単じゃんｗｗｗ」
（;＾ω＾）「クリアしたお‥‥‥緑だけど‥‥‥」
(´・ω・`)「やっぱり面白いよね。」
(´・ω・`)「そうだ、明日は僕んちで遊ぼうよ。
ちょうど土曜日だしね。」
（ ＾ω＾）「え？いいのかお？」
(´・ω・`)「友達だから当たり前だろ」
今日、結局ドクオは来ませんでした。
743 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 04:38:10 ID:y9wPBxsGO
J('-`)し「ブーn」
（ ＾ω＾）「うるせぇ！何度も言わせんな！」
バタン
J('-`)し‥‥‥‥
―ショボン宅―
（ ＾ω＾）「でけぇｗｗｗｗ」
('A`)「こいつん家は親が会社経営してるらしくてな」
(´・ω・`)「金だけはいっぱいあるよ」
（ ＾ω＾）「金だけとかｗｗｗｗ
なんでも買えるじゃないかおｗｗｗ」
(´・ω・`)‥‥
('A`)「さ、何して遊ぶか」
（ ＾ω＾）「ゲームでもするお」
(´・ω・`)「桃鉄で負けたことはないんだよ」
('A`)「俺が勝つに決まってんだろ」
（ ＾ω＾）「うはっｗｗｗスリの銀二ｗｗｗｗ」
('A`)「カードシャッフルすんなｗｗｗ」
(´・ω・`)「誰だｗｗ僕のサイコロ勝手に振ったのｗｗｗ」
結果――
一位：ショボン
総資産：６００億
二位：ドクオ
総資産：４００億
最下位：ブーン
総資産：－５００億
（ ＾ω＾）「鉄道はずるいお‥‥‥」
('A`)「最下位は免れたか」
(´・ω・`)「頭を使わないとね」
('A`)「暇だな‥‥」
（ ＾ω＾）「ドクオ、ショボン、これからゲセンいかないか？」
(´・ω・`)「だが断わらない」
(´・ω・`)「ドクオはどうする？」
744 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 04:49:48 ID:y9wPBxsGO
('A`)「あー‥‥俺は辞めとくわ」
(´・ω・`)「そうか。じゃあブーン、行こうか」
('A`)「悪いな、ブーン」
（ ＾ω＾）「いやいや、気にすることないお！」
(´・ω・`)「そうだよ。ドクオも行きたくない訳じゃないんだし」
('A`)「おう、じゃあな」
（ ＾ω＾）「オッスオッス」
――ゲーセン――
(´・ω・`)「やってるね」
( ＾д＾)「駄目だｗｗｗｗ手が疲れるｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）（オトバ厨クラッシャーかお‥‥）
( ＾д＾)「おらおらｗｗｗｗ」
ｶﾞｯﾁｬﾝｶﾞｯﾁｬﾝ
ｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝ
(´・ω・`)「あんな叩き方じゃハイハットが
ぶち壊れてしまうね」
（ ＾ω＾）「あ、僕の番だお」
(´・ω・`)「あいつらめっちゃ見てるね」
（ ﾟ∀ﾟ）「じー」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『MODEL DD2』
（ ＾ω＾）「おっおっお」
ｽﾃｪｰｼﾞｸﾘｱｧｰ!!
( ＾д＾)「キモイなｗｗ」
（* ﾟーﾟ）「きんもー☆」
（ ﾟ∀ﾟ）「足有りであんなにマニアになりたくないよなｗｗ」
(´・ω・`)（足有りって‥‥
元々ドラムは足がなきゃ出来ないじゃないか‥‥）
(´・ω・`)「ブーン、あの厨房だまらせないの？」
745 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 04:57:00 ID:y9wPBxsGO
（ ＾ω＾）「いや、もう慣れたお」
（ ＾ω＾）「上手くなるために避けては通れない道だお」
(´・ω・`)「そんなもんなのか‥‥‥‥‥」
(´・ω・`)「じゃあ僕もやろうかn‥‥‥」
('A`)
(´・ω・`)！！
(´・ω・`)「ブーン、悪いけど僕も帰るよ。
こんな早くにすまないね」
（;＾ω＾）「いや、ついてこなくても結局は
ブーン一人で来るつもりだったお！！
だから気にしないでいいお！」
(´・ω・`)「うん‥‥でも悪い事にはかわりはないし」
(´・ω・`)「明日も僕の家に来ないかい？」
(´・ω・`)「ドラム触らせてあげるよ」
（ ＾ω＾）「まじかお！？それは嬉しいお！」
(´・ω・`)「じゃあまた今日と同じ時間で」
（ ＾ω＾）「うんお！！」
('A`)‥‥‥
(´・ω・`)「ドクオ、帰ったんじゃないのかい？」
746 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 05:09:47 ID:y9wPBxsGO
('A`)「お前な、計画が違うじゃんか」
(´・ω・`)「うん、でもドクオが言うほどキモくないし」
(´・ω・`)「それに結構いいやつじゃないか」
('A`)「わかってねぇな‥‥‥‥」
('A`)「あいつと遊ぶ時はいつもゲーセン。
誰かの家に行っても結局はゲーセン。
話しても音ゲーの事ばかりで
繋がるとかフルコンとかスキルとかうぜえんだよ」
('A`)「たまに飯やらに誘っても」
('ω`)「ごめんお、お金がないからまた今度お」
('A`)「だぜ！？音ゲーする金はあっても
友達と遊ぶ金はねぇんだよ！」
(´・ω・`)「んー、それはそうかもしれないけど」
('A`)「でもま、ここで親友に思われてる
俺とお前があいつをつき放したら」
('A`)「対人恐怖症になって二度と社会復帰出来ねぇだろうなｗ」
(´・ω・`)「君はそこまで‥‥‥」
('A`)「お前ももうしばらく付き合ってりゃわかるよ」
('A`)「あいつが音ゲーの話をするたびに
イライラして、殴りたくなるんだよ」
747 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 05:25:15 ID:y9wPBxsGO
(´・ω・`)「だったら君はブーンと遊ばなきゃいいんじゃ‥」
('A`)「中学ほぼ三年間そんな話されてみろ」
('A`)「友達のグループだって変えづらい時にあいつは」
('ω`)「聞いてお！ブーン落書き帳クリアできたお！」
('ω`)「今日一緒にドラマニしにいくお！」
('A`)「とか言ってんだぞ？」
('A`)「しかもあいつは友達少なかったから
俺にばかり話しかけてきやがって‥‥‥」
('A`)「まわりのやつらもニヤニヤ笑ってるだけで‥‥」
(´・ω・`)「わかったよ。話はわかったから」
('A`)「‥‥‥ま、あとちょっとでわかると思うよ」
(´・ω・`)「‥‥‥‥‥‥‥」
――ブーン宅――
（ ＾ω＾）「フンフン☆」
（ ＾ω＾）「あ、明日は専コン持ってこうかおｗ」
（ ＾ω＾）「明日はギタフリもやるかおｗｗｗｗ」
夜は更け、ブーンは寝れない。
不安なんて感情は感じていない。
ただこの日々が楽しかった。
753 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 14:05:28 ID:y9wPBxsGO
(´・ω・`)「やあ、入っていいよ」
（ ＾ω＾）「お邪魔しまーお」
(´・ω・`)「ん？その箱はなんだい？
どうもドラマニに関係ありそうだけど」
（ ＾ω＾）「おっお、これは家庭用のドラマニだお。
形は変だし叩きにくいけど、ドラマニの譜面に慣れられるお」
(´・ω・`)「ほっほぅ。‥‥‥これ電子ドラムに繋がるんだ」
（ ＾ω＾）「？そうだお。ヤマハだお」
(´・ω・`)「これ見てみなよ」
ショボンの部屋の奥のドアを開けると、
ドラムが置いてありました。
（ ＾ω＾）「おー！これがいわゆる生ドラムかお！」
(´・ω・`)「電子だけどね。
あ、一応兄貴の部屋には本物もあるよ」
（ ＾ω＾）「マジかお‥‥‥やっぱり金が欲しいおｗｗｗ」
(´・ω・`)‥‥
(´・ω・`)「今度までには家庭用と繋げるようにしとくよ」
(´・ω・`)「とりあえず叩いてみなよ」
（ ＾ω＾）「うはっｗｗｗｗ緊張ｗｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「そうそう‥‥グリップはこう‥‥」
（ ＾ω＾）「こうかお？」
ブン！
バキィ！！
(´・ω・`)あ
755 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 14:16:14 ID:y9wPBxsGO
(´・ω・`)「マイステが‥‥‥」
(´・ω・`)ｼｮﾎﾞｰﾝ
（;＾ω＾）「ご、こめんお！もう二度と触らないお！」
(´・ω・`)「いや、別にいいよ。
他にも使ってたのあるしね」
(´・ω・`)「こうなったら家庭用しようか」
（ ＾ω＾）「おっお、やるお！」
(´・ω・`)「うーん‥お世辞にもドラムとはいえない作り
バスは踏みづらそうだね‥‥‥」
（;＾ω＾）‥‥‥
(´・ω・`)（あ、ブーンはこういうセリフにも慣れてないのか）
(´・ω・`)（ま、久しぶりに友達と遊ぶんだ。
しょうがないよね）
(´・ω・`)「やってみるね‥‥‥」
(´・ω・`)「ﾄｺﾄﾝﾄﾝﾄｺﾄﾝﾄﾝ」
(´・ω・`)‥‥‥
（;＾ω＾）ｺﾞｸﾘ‥‥‥
(´・ω・`)「ｵﾓﾛｽｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「ﾎｯ。」
（ ＾ω＾）「これはこれで別のゲームと思えば楽しいお」
(´・ω・`)「うん、しかし曲がすくないね。」
（ ＾ω＾）「ご、ごめんお‥‥‥」
(´・ω・`)！
(´ﾟωﾟ`)「いちいち謝ってんじゃねぇー！！！１１！」
（;＾ω＾）「ﾋﾞｸｯ」
756 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 14:25:31 ID:y9wPBxsGO
(´ﾟωﾟ`)「俺たちはもうとっくに友達だろ？
なのにいちいち他人行儀に謝んなよ！
そういうときは」
(´＾ω＾`)「おっおっ、ｽﾏｿｗｗｗｗ」
とか
(´＾ω＾`)「うはっｗｗｗ悪いｗｗｗｗｗｗ」
(´ﾟωﾟ`)「とか言えばいいだろがぁぁぁあぁぁぁぁ！！！」
（ ＾ω＾）「ﾄﾞｷｭｰﾝ」
その言葉はブーンの心に強く響き、
こいつスゲーいいやつだなぁと心から思いました。
（ ＾ω＾）「くっ‥‥わ、悪かっｔ」
（ ＾ω＾）「いや、おｋだお！次から気をつけるお！」
(´・ω・`)「よっしゃ、じゃあゲーセン行こうか」
（ ＾ω＾）「いいねｗｗｗｗ」
(´・ω・`)（ブーンてゲーセンで音ゲーやってる時は
自然体が出てるきがするんだよね）
(´・ω・`)（ゲーセン行くの楽しいし、しばらくは
ゲーセンで遊んでようかな）
757 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 14:50:32 ID:y9wPBxsGO
ブーンとショボンはそれからゲーセンに通いつめ、
いつしか大親友になっていました。
しかしブーンに報復しようとしているドクオには
とても面白くないふいんきです。
‥‥‥このまま何もしない訳がありませんでした。
(´・ω・`)「そうだ、ブーンギタフリも教えてよ」
（ ＾ω＾）「おｋｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「コツは、ピックを弾くまで
ボタンを離さないことだお。」
（ ＾ω＾）「音ゲーやってる人は
他の音ゲーも上達しやすいからがんばるおｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「ﾋﾟﾝﾋﾟﾛﾋﾟﾝﾋﾟﾛﾘﾝﾘﾝ」
(´・ω・`)「これは楽しいｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「ワイリングは慣れるまでしなくてもいいお」
（ ＾ω＾）「要は楽しくできりゃあいいんだおｗｗｗ
(´・ω・`)「ほうほうｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）（でもブーンは楽しんでやってるかお？
ただの作業じゃないかお‥‥‥‥）
（ ＾ω＾）（‥‥‥まあいいか）
（ ＾ω＾）「じゃ、ブーンもやるかお‥‥‥」
（ ＾ω＾）ﾊｯ！
（;＾ω＾）（お金がもう殆どないお‥‥‥
でもショボンと遊べなくなると困るし‥‥）
（ ＾ω＾）‥‥‥‥
(´・ω・`)「あー楽しかった。
ブーン、そろそろ帰ろうか。」
758 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/18(月) 15:07:52 ID:y9wPBxsGO
（ ＾ω＾）「そうだおね。じゃ、帰るかお」
(´・ω・`)「うん。そうだ、明日はドクオを誘っとくよ。
じゃあまた明日ねーブーン！」
（ ＾ω＾）「ありがとおｗｗｗじゃ、ばいばいおーｗｗｗ」
――ブーン宅――
（ ＾ω＾）「―ただいまお‥‥‥」
J('-`)し「あ、帰ったの。早くに出ていきなよ」
J('-`)し「あんたなんかが生きててもしょうがないからね」
（ ＾ω＾）‥‥‥
バタン
J('-`)し「‥‥‥‥‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「もうやるしかないお」
（ ＾ω＾）「ｶｰﾁｬﾝがお金くれないのが悪いんだお」
（ ﾟωﾟ）「このぐらい、みんなやってるお‥‥」
その日、ブーンはｶｰﾁｬﾝの財布から１０００円札を
抜き取りました。それがブーンの犯した最初の犯罪だったのです。
バレたらやだという不安と、
無事にとれてよかったという安心が同居する
複雑な心境のなか、ブーンは床につきました。
（ ＾ω＾）「明日みんなと遊べばすっきりするはずだお」
明日はドクオと一緒にゲーセンで遊びます。
ドクオが企んでいることは、誰も知りません。
ブーンも、ショボンも‥‥‥‥
770 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/19(火) 02:06:34 ID:UKSd9MAgO
ブーン、ショボンとドクオが久しぶりにゲーセンに行く日の前日。ショボンはドクオに電話していた。
(´・ω・`)「そうそうｗｗスティック折っちゃってさｗｗ」
(´・ω・`)「結構ドジ多いんだよなｗｗｗｗ」
('A`)「へえーｗあいつもそんなんになってたのかー」
(´・ω・`)「この前電話したときも言ったっけ？
ブーン、「ゲーセン行くお！」ばかりじゃなくて
僕の家にもよく来たがるんだ。
ドラムやらせておーとか言うんだよｗｗｗｗｗ」
('A`)「へぇー‥‥あいつも改心したのかもなｗｗ」
(´・ω・`)「うんｗｗｗだから明日は遅れちゃ駄目だよ！
ブーンだって楽しみにしてるんだからね」
('A`)「わかったわかったｗじゃあなー」
ｹﾁｬ
(´・ω・`)「こんだけ言えばドクオも考え直すかな」
(´・ω・`)「ブーンだって音ゲーを使って
ドクオを苦しめたい訳じゃないんだし
ドクオが言えばわかってくれるはずだしね」
(´・ω・`)「仲直りしてほしいなぁ」
ショボンはドクオとブーンが会わない日に、
ほぼ毎日電話でその日のブーンの様子を話してあげていました。
ドクオとブーンがまた仲良く遊べるように。
みんな仲良く、と。
771 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/19(火) 02:19:41 ID:UKSd9MAgO
(´・ω・`)『ブーン、ドクオと最近遊べないからって
ｼｮﾎﾞｰﾝってしてたよ。早く遊ぼうね』
('A`)「‥‥‥‥」
(´・ω・`)『いつも会うときはドクオは？
って聞かれるんだ。それを答えｒ』
('A`)「るっせぇ！！！」
('A`)「あーくそ、ショボンはあっち側につくし
ブーンだって最近会ってねぇからわかんねぇし‥‥‥」
('A`)「‥‥‥ブーン。」
（ ＾ω＾）『ドクオ、明日は遊べるお？』
（ ＾ω＾）『ドクオ、明日ゲーセン行くお』
('A`)「ﾊﾊｯ！ﾊﾊﾊｯ！」
('A`)「明日で決着つけてやる‥‥‥」
('A`)「明日は絶対にお前をぶっ殺す。
精神的に、内面からな‥‥‥‥」
('A`)「‥‥‥‥ﾌﾋﾋｯ、明日、楽しみだなぁ‥‥」
ドクオはあらかじめ、ショボンに電話するよう頼むつもりでした。
なぜなら、これからの計画には
ショボンとブーンが遊んでいる間の情報が必要だったから。
そして明日は、決行の日。
772 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/19(火) 02:39:10 ID:UKSd9MAgO
(´・ω・`)「ﾄﾞｩｰﾝ‥‥‥ﾄﾞｩｯ、ﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞﾎﾞ」
ﾌｩｰﾙｺｫﾝﾎﾞｫ
(´・ω・`)「やはりベースの音は脳汁溢れるね」
（ ＾ω＾）「ショボン、やっぱりすごいお！」
(´・ω・`)「いや、リズムはドラマニで分かってたし
なによりコツは君が教えてくれたんじゃないか」
（ ＾ω＾）「いや、そんなこと言われても照れるおｗｗ」
(´・ω・`)「ははっｗｗじゃあセッションしようよｗｗ」
（ ＾ω＾）「それはいいけど‥‥‥ドクオはどうしたお？」
（ ＾ω＾）（最近忙しいらしいけど、
ちょっと心配だお‥‥‥‥）
(´・ω・`)「ド、ドクオはちょっと遅れるらしいよ」
(´・ω・`)「そう心配すんなってｗｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「そんなもんかお？とりあえずセッションだお！」
（ ＾ω＾）「ショボンは今４０LV位は出来るお？」
(´・ω・`)「うん、結構ギリギリだけどね」
（ ＾ω＾）「じゃあこれおｗｗｗｗ」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Luvly Merry-Go-Round』赤O
(´・ω・`)「４４ｗｗｗｗ死ぬだろｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「引っ張るから頑張れおｗｗｗｗ」
773 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/19(火) 02:56:35 ID:UKSd9MAgO
(´・ω・`)「ﾄｩﾝﾄｩﾝﾄｩﾝﾄｩﾝﾄｩﾝﾄｩﾝﾄｩﾝ」
（ ＾ω＾）「ﾄﾞｯｶﾝﾋﾞｭｰﾃｨｰって聞こえるのはブーンだけかお？」
ｽﾃｪｰｼﾞｸﾘｱｧｰ!!
(´・ω・`)「やれば意外にできるもんだね」
(´・ω・`)「僕のターン！」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『over there』緑B
（ ＾ω＾）「おまｗｗｗ赤のまんまだおｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「ﾏｼﾞｰﾆｮ！？ｗｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「気合いだおｗｗｗｗｗっうぇｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「ﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯ」
（ ＾ω＾）「手ぇ疲れるｗｗｗｗｗ」
―例の滝ゾーン―
(´・ω・`)「うっはｗｗｗｗ僕全ミスｗｗｗｗ」
（ ﾟωﾟ）「ﾄｪｪｪｪｪｪｪｴｪｪｪｪｲ!!」
(´・ω・`)「ブーン全繋ぎｗｗｗｗｗ」
ｽﾃｪｰｼﾞｸﾘｱｧｰ!
（ ＾ω＾）「覚醒したおｗｗｗっうぇｗｗｗｗｗ」
775 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/19(火) 03:10:22 ID:UKSd9MAgO
('A`)「おーう、遅れて悪いなｗｗ」
（ ＾ω＾）「あっ、ドクオ！！」
('A`)「なんか久しぶりｗｗｗ」
(´・ω・`)「ドクオ遅かったね
待ちくたびれちゃったよｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）（あっ、選曲時間がやばいお）
ｼｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗ
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Timepiece phace Ⅱ』緑B
(´・ω・`)「おまｗｗｗｗそれはねぇよｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「オルタオルタオルタオルタオルタタオルオルタオルタ」
（ ＾ω＾）「やべｗｗｗスティック落としたｗｗｗｗ」
ｶﾞｼｬｰﾝ
ｽﾃｪｲｼﾞﾌｪｲﾙﾄﾞ‥‥‥
（ ＾ω＾）「正直ｽﾏﾝｶｯﾀ」
('A`)「じゃ、俺も久しぶりにやるかな」
(´・ω・`)（！）
(´・ω・`)（ドクオもやっとわかってくれたのか‥‥‥）
（ ＾ω＾）「じゃあ三人でやるおｗｗｗｗｗ」
ミ('A`)ｸｲｸｲ
(´・ω・`)ん？
('A`)（久しぶりに二人でやりたいから
気を効かせてちょ）
(´・ω・`)ｺｸﾝ
(´・ω・`)「おｋ、了解したスネーク」
776 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/19(火) 03:23:51 ID:UKSd9MAgO
(´・ω・`)「あっ！」
（ ＾ω＾）「どうしたお？ショボン」
(´・ω・`)「今日は学校の打ち上げだったんだ！」
(´・ω・`)「お先に失礼するよ」
(´・ω・`)≡３
('A`)「おいおい、あいつも急だなｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「確かに急だおｗｗｗｗ」
('A`)「‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「ま、久しぶりに二人でやるのも‥‥」
('A`)「ブーン。実は話さなきゃいけない事があるんだ」
('A`)「俺が何言っても絶対に他の奴には言うな」
('A`)「二人だけの秘密だ‥‥‥いいな？」
（;＾ω＾）ｺﾞｸﾘ
('A`)「実はあいつな‥‥‥ほぼ毎日俺に電話してくんだよ」
('A`)「内容‥‥‥わかるか？」
（ ＾ω＾）「全然わからんお‥‥‥」
('A`)「実はな‥‥‥お前の事で
相談してくんだよ‥‥‥」
791 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/20(水) 23:12:04 ID:uq6+i6KaO
（ ＾ω＾）「そんなバカな」
（ ＾ω＾）「まさかショボンがそんなこと」
（ ＾ω＾）「絶対にあるわけ‥‥‥ない」
（ ＾ω＾）「親友だって‥‥‥‥言ってくれた」
（ ＾ω＾）「こんなブーンの事親友って」
（ ＾ω＾）「親友‥‥‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「‥ショボン」
792 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/20(水) 23:17:32 ID:uq6+i6KaO
('A`)「‥‥‥あいつから聞いた事は本当なのか」
（ ＾ω＾）「本当だお、でもショボンは」
('A`)「わかってる」
('A`)「‥‥‥だがな、あいつはお前の前で言わないだけ」
('A`)「嫌いな人間の事を好きと言えるやつなんだ」
（ ＾ω＾）「そ、そんな‥‥‥‥」
('A`)「‥‥‥そういう訳だ。
俺もしばらくはお前と連絡切るわ」
('A`)「‥‥じゃな」
（ ＾ω＾）「ドクオ！！！」
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥‥‥」
（ ﾟωﾟ）「‥‥‥‥‥‥」
793 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/20(水) 23:31:02 ID:uq6+i6KaO
(´・ω・`)『ドクオ、あいつさー僕のスティック折ったんだ
大事な物だったのにヘラヘラ笑ってんだよ』
(´・ω・`)『ここ最近僕の家ばかり来るんだ
いい加減うざいよね』
(´・ω・`)『毎日毎日ゲーセン。
これじゃあ嫌気がささない方がおかしい』
(´・ω・`)『うざい』
（ ＾ω＾）「ショボン‥‥‥ごめんお‥‥‥‥
また遊んでお‥‥‥‥」
ドクオはブーンに次の話をしました。
いえ、情報を流したという方が正しいでしょうか。
『ショボンはお前といやいやつきあっている』
『ショボンがゲーセンばかりに連れていかれて
いい加減うんざりしている』
そして『ショボンにそんなことばかりしているなら
俺（ドクオ）もお前とはつきあえない』
家庭の事もあり精神的に不安だった
ブーンを絶望させるには十分な情報でした。もっとも、ブーンの家庭の話を
ドクオが把握していた筈がありません。
全ては偶然でした。
また、必然だったのかもしれません。
795 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/20(水) 23:45:02 ID:uq6+i6KaO
(;´・ω・`)「じゃあこれからは一緒に遊ぶ事がないって事？」
('A`)「‥‥‥ああ、そういう事らしいな。」
(;´・ω・`)「ブーンがそんなこと言うなんて」
(;´・ω・`)「にわかには信じられないな」
～～～～～～～～
（#＾ω＾）『下手くそと一緒に音ゲやってても上達しないお』
（#＾ω＾）『悪いけどこれからは一人で行かせてもらうお』
～～～～～～～～
(´・ω・`)「僕やっぱり直接聞いてみるよ」
('A`)（ショボンがそう言い出すのは想定内）
('A`)（こっちはあらゆるパターンを考えてんだよ）
('A`)「そうだよな、やっぱり直接見た方がいいよな。
じゃあ今度の土日に二人でいつものゲーセンに行こう
そうしたらお前もわかるさ」
(´・ω・`)「うん‥‥それなら‥‥」
('A`)「あいつがショボンとゲーセンに行くように
いつも通りならいいんだがな‥‥‥」
(´・ω・`)「うん、そうだね。
じゃあバイバーイ」
('A`)「おう」
(´・ω・`)‥‥‥‥‥‥
(´・ω・`)（折角ドクオも理解してくれたのに
何を考えているんだブーンは‥‥‥‥）
796 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/20(水) 23:57:50 ID:uq6+i6KaO
ドクオとショボンが行く予定の土曜日。
やはりブーンはゲーセンにいます。
ドクオも長い付き合い、
ブーンがストレス発散に何処に行くかを考える事なんて
あまりに容易なことでした。
（#＾ω＾）「ﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹ」
ﾌﾟﾂｯ
（#＾ω＾）「あぁ、くそっ！またコンボ切れたお！」
ｽﾃｪｲｼﾞﾌｪｲﾙﾄﾞ‥‥
（* ﾟーﾟ）「何ーあの人」
( ＾д＾)「一回コンボ切っただけで捨てゲーかよｗｗ」
（ ﾟ∀ﾟ）「音ゲー廃人きんもー☆」
（#＾ω＾）「ｳﾙｯｾｪ！！」
ｶﾞｧﾝ！ｶﾞｧﾝ！
(;＾д＾)「やべ‥‥ハイハットぐらついてんよ」
（; ﾟーﾟ）「もう行こうよ‥‥‥」
（#＾ω＾）「あぁーうぜぇな！
てめぇらのせいでコンボ切れたじゃねーかよ」
（#＾ω＾）「金はいくらでもあるんだよ」
ブーンはあの日ｶｰﾁｬﾝの財布から千円をくすねました。
そしてそれはブーンを狂わせてしまいました。
毎日のように財布からお金を抜き、
すぐに音ゲーに使ってしまいます。
なので日に日に盗む金額が大きくなるのも当たり前の事でした。
798 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/21(木) 00:16:08 ID:wVe6NymVO
（#＾ω＾）「クッソ、もう百円ねぇのかお」
朝から昼までぶっ続けのブーン。
財布にあった一万円札は７０００円にまで減っていました。
（ ＾ω＾）「さっきＡとっちゃったから
ここは安全に行くかお‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『RIGHT ON TIME』
「ｳｫｯﾁｭﾝﾉｰﾝ!ｳｫｯﾁｭﾝﾉｰﾝ!」
（#＾ω＾）「は？ふざけんなお！ハイハット効かねぇお！！」
ｶｰﾝ!!
（ ＾ω＾）あ
あまりに強く叩きすぎたため、
元々使い古されていたハイハットは
ゴムの部分が剥がれてしまいました。
（ ＾ω＾）‥‥‥‥‥‥
（ ＾ω＾）「関係ねーかお」
ﾄﾞｶｯ
ブーンは筐体に蹴りを喰らわせると、
ゲーセンから去って行きました。
∥A`)＜‥だから行っただろ？
∥ω・`)＜ブーン‥‥‥‥
このイラつきを発散するためにした
ブーンの非マナー行為は
ドクオの計画に拍車をかけることの他になりえませんでした。
813 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/22(金) 02:18:48 ID:6xYgWf/RO
ある日。
(´・ω・`)「ﾃﾞｹﾃﾞｹｯﾃﾞｹﾃﾞｹｯ」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!
ｴｸｽﾄﾗｽﾃｪｲｼﾞ!
（ ＾ω＾）『ショボンすごいお！
やっぱり才能あるじゃないかおｗｗｗ』
(´・ω・`)「ブーン‥‥‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『over there』緑B
‥‥‥
ﾃﾞﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚｰ
(;´・ω・`)また滝で削られた
いつかブーンとやったover there。
ショボンは最後の曲に毎回選びます。
クリアすれば何かあると思って。
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!
(´・ω・`)‥‥‥！
（ ＾ω＾）『ショボン、一人でクリアできたかお！』
（ ＾ω＾）『これじゃあブーン抜かされるおｗｗｗ』
その声は、もう聞こえない。
814 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/22(金) 02:29:12 ID:6xYgWf/RO
('A`)「よぉｗｗｗｗ今日はカラオケ行かね？ｗｗ」
(´・ω・`)「‥‥‥ドクオ」
('A`)「ん？」
(´・ω・`)「ブーンと遊べないっていうのに
なんだか気落ちしてないね」
('A`)「‥‥‥」
('A`)「まぁあれだけいつもと違うブーンを見りゃあな」
('A`)「避けたくもなるよ」
(´・ω・`)「うん‥‥‥‥」
(´・ω・`)「僕も近くで見ていてなんだけど、
あれが本当のブーンには見えないんだ。」
（#＾ω＾）『ｸｯｿｫ!』
(´・ω・`)「なにか、追い詰められているような‥‥」
(´・ω・`)「そんな気がしたんだ」
('A`)！
('A`)（こいつ‥‥あんな短い間でこんなにブーンの事を）
('A`)（やっぱり侮れねぇな、こいつ）
('A`)「そうか？でもまぁ俺からすれば
あれは何かのストレスを発散している様にしか‥‥」
(´・ω・`)「そこだよ」
(´・ω・`)「やっぱりそのストレスの原因が僕なら
せめて謝らないと、って思うんだ」
(´・ω・`)「明日にでも行ってくるよ」
(;'A`)「え‥‥‥わざわざ行かなくてもいいんじゃ」
(´・ω・`)「直接言わないと、駄目だろ」
815 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/22(金) 02:46:45 ID:6xYgWf/RO
（ ＾ω＾）「あーもう金ねぇな‥‥」
（ ＾ω＾）「今日の夜にとりゃあいいか」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
（ ＾ω＾）「オバゼアオバゼア‥‥‥」
ﾃﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾃﾚﾚﾚﾚﾚﾚ
（ ＾ω＾）「あれ？なんか譜面違ぇな」
ﾃﾞﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾋﾟﾁｭﾝ
（#＾ω＾）「はっ？これｽﾊﾟﾗﾝカードじゃねぇかよ！」
（#＾ω＾）「黄色で死んでんじゃねーか！！
ふざけんなし！！！１１１！！」
ﾄﾞｶｯﾄﾞｺｯ
画面を叩き続けるブーン、もはや日常茶飯事のこの行為。
ブーンが短気になっているのは誰の目にも明らかでした。
( ´∀｀)「あのー、お客様‥‥‥」
（ ＾ω＾）「さードラマニやろうかお」
( ´∀｀)「‥‥‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「あーｳｾﾞｪ、ムシャクシャすんなー」ｶﾝｶﾝ
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『全力少年』緑
（ ＾ω＾）‥‥‥はっ‥‥‥
ﾄｺｯ、ﾄｺｯ、ﾂﾂﾂｯ
ノーツが少なく、暇なブーンのｲﾗｲﾗは頂点に達しました。
（#ﾟωﾟ）「つ!ﾎﾞｺｯみ!ﾊﾞｷﾞｨあｰげｰたｰも!ﾊﾞｺｯの!ﾄﾞｸﾞｧ」
（#ﾟωﾟ）「ぶっ壊してぇ！！！！！」
ｶﾝ！！
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱｧ‥‥‥
（#＾ω＾）「ああ！ｳｾﾞｪ！なんだか今日は
嫌なことばかりだお！！！！」
817 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/22(金) 03:03:51 ID:6xYgWf/RO
（#＾ω＾）「‥‥次はなにするかお‥‥」
∥∀`)（ブーンはいつも通りの仕事やってんなｗｗｗ）
∥A`)（‥‥だけどショボン、余計な詮索すんなよ‥‥）
（#＾ω＾）（時間ないお、タイピでいいかお）
(´・ω・`)「ブーン」
（;＾ω＾）「ﾋﾞｸｯ」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Timepiece phace Ⅱ』緑
（;＾ω＾）「あっ‥‥‥」
(´・ω・`)「ブーンはいつもアドバイスしてくれたよね」
ﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹ‥‥
こんな時にブーンはパッドを叩いています。
ゲーマーとして黙って落ちるのが嫌なのでしょうか。
ブーンは、なにかこの曲を落としてはいけない気がしました。
(´・ω・`)「‥どんなチョンボをしても笑ってくれたし、
どんなに簡単な曲を選んでも笑ってくれた。」
ﾃﾚﾚﾚ～ﾃﾚﾚﾚﾚﾚﾚﾃﾚﾚ～♪
(´・ω・`)「どんなチョンボをしても
諦めずに教えてくれた。」
(´・ω・`)「どんなに簡単な曲を選んでも
必死にアドバイスをしてくれた。」
818 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/22(金) 03:14:52 ID:6xYgWf/RO
ﾋﾟﾁｭﾝ
ブーンはいつのまにか叩くのを辞めていました。
≡≡≡⊂( ＾ω＾)⊃ブーーン
(;´・ω・`)「あっ、ブーン、待ってよ！」
∥∀`)（何があったのかわかんねぇけど、
ブーンがどっかいったｗｗｗ
こりゃあ溝が広がったでFAだろｗｗｗ）
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ‥‥
（ ＾ω＾）「ショボン‥‥何で来たお？」
(´・ω・`)『ゲーセンばかり行くし』
（ ＾ω＾）「ショボン‥‥‥‥」
――ショボン。――
(´・ω・`)「謝りそこねた‥‥‥」
(´・ω・`)「ブーン、前みたいに‥‥
また一緒に遊べたらな‥‥‥」
(´・ω・`)「また行こう‥‥」
～～～～～
('∀`)「あー、よかったぁー！
まさかあんなにひどく拒否るとはｗｗｗ」
('∀`)「一体何話してたんかな？ｗｗ
まぁいいかｗｗ今度からショボンとブーンが会う度に
監視してんのやめよｗｗｗｗ」
819 爆音で名前が聞こえません sage 2006/12/22(金) 03:24:04 ID:6xYgWf/RO
（ ＾ω＾）「ｶｰﾁｬﾝ‥‥‥‥」
ブーンは机の上の家計簿を見ます。
‥‥‥毎日つけているようです。
そして家計簿には毎日のように『不明』の文字がつけられています。
ブーンはこの『不明』は自分が盗んだ金額と悟りました。
（ ＾ω＾）「！！」
ブーンは見付けてしまいました。
一番下の項目、毎月１万円の金額が書かれている項目を。
『ブーンの将来のお金』
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥ブーンが中学に入ってからずっと‥‥」
（ ＾ω＾）「ｶｰﾁｬﾝ‥‥‥‥」
ブーンの目からは水滴が垂れていました。
‥‥‥幾月ぶりの涙でしょうか。
（ ；ω；）「ｶｰﾁｬﾝ‥‥‥絶対、返すお」
その日、久しぶりにブーンは
ｶｰﾁｬﾝの財布に触れずに寝ることができました。
842 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/24(日) 04:33:34 ID:eUeemFMNO
(´・ω・`)「たまゆらたまゆら‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『たまゆら』黄D
ﾃｯﾃｹﾃｯﾃｯﾃｹﾃ
(´・ω・`)「うわやばいｗ死ぬｗｗ死ぬｗｗｗｗｗ」
ﾋﾟﾁｭﾝ
ｽﾃｪｲｼﾞﾌｪｲﾙﾄﾞ‥
∥ω＾）（ショボンいつもシンバルとロウタムの連打で死ぬお）
∥ω＾）「なにかアドバイスしてあげたいお‥‥‥」
∥ω＾）（‥‥‥‥でも‥‥‥）
(´・ω・`)『ゲーセンばかり連れていく』
(´・ω・`)『いい加減うんざりだよ』
∥ω＾）（‥‥‥‥おっ？）
∥ω＾）（ショボン、ゲーセン嫌いなはずだお
それにブーン嫌われてるはずなのに）
∥ω＾）（よくよく考えれば矛盾してるとこ多いお）
（ ＾ω＾）‥‥‥
（ ＾ω＾）（ドクオに聞いてみるかお）
843 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/24(日) 04:52:01 ID:eUeemFMNO
(;'A`)「えっ‥‥ショボンが本当に言ったのかって？」
ブーンは久しぶりにドクオと連絡をとりました。
まさかドクオも、ブーンにこんな質問を
されるとは思ってもみなかったでしょう。
（ ＾ω＾）「そうだお、なにか変だと思ったんだお」
(;'A`)「あー‥‥確かあいつはお前と行くのが嫌な」
（ ＾ω＾）「でもこの前ブーンに話しかけてきたお」
（ ＾ω＾）「あの言葉のなかに嫌意はなかったはずだお」
(;'A`)「あ、あいつなんか言ってたの？」
ブーンはあの時ショボンが言ったことを話します。
それと同時にドクオの顔に明らかな焦りが出ている事が
ブーンにも少しわかりました。
(;'A`)「ま、まじで‥‥‥‥ちょ、
悪いけど俺トイレ行ってくんわ」
それはドクオが言い訳を考えるための時間稼ぎ。
次第にドクオも追い詰められてしまったのです。
844 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/24(日) 05:13:41 ID:eUeemFMNO
(´・ω・`)「うはｗｗｗコンチェｗｗ神ｗｗｗｗｗ」
今日もショボンはゲーセンに来ました。
ここならブーンが来ると思って。
(´・ω・`)「むなもとに～うすべにの～ﾌﾝﾌｰﾝﾌﾝﾌﾝ」
ﾋﾟﾁｭﾝ
(´・ω・`)「いつ聞いても佐々木さんの曲はいいね」
（ ＾ω＾）『コンチェとかタイピの曲は
この佐々木て人が作ったんだおｗｗっうぇｗｗｗｗ』
(´・ω・`)「‥‥さ、次はギタフリでもやろうかな」
ｾﾚｸﾄｧﾐｭｰｼﾞｯｸ!
つみあげ‥ｼｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗ
(´・ω・`)「最初だし何でもいいや」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『ランダムオール』緑G
ﾃｯﾃｯﾃｹﾃ ﾃｯﾃｯﾃｹﾃ
(´・ω・`)「タイピじゃねぇかｗｗｗｗｗｗなめんなｗｗｗ」
ﾋﾟﾁｭﾝ
(´・ω・`)ｼｮﾎﾞｰﾝ
(´・ω・`)「一曲目のランダムからハズレを引き当てる‥‥
なんということだ‥‥‥‥」
845 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/24(日) 05:50:42 ID:eUeemFMNO
(´・ω・`)「このゲーセンは本当にﾊｲｰｷｮだね
この一時間僕以外だれもプレイしてない」
(´・ω・`)「これなんてひとりぼっち？」
(´・ω・`)「たまには版権もいいかもね」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『リライト』赤
リライトして～
(´・ω・`)「生やってると刻みできるからいいわ」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱｧｰ!
(´・ω・`)（これが終わったらブーンの家へ行こう
ちゃんと話さないと‥‥‥‥）
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『さくらんぼ』赤
あ～たしさくらんぼーい♪
(´・ω・`)「タムがｗｗｗタムタムタムｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「交互譜面‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）『HHとSNの交互連打は慣れないとリズムとれないお』
（ ＾ω＾）『だから慣れるまで自分でバスをつけてみるお
もしかしたらやりやすくなるかもしれんお』
(´・ω・`)「君のアドバイスは結構役に立ったよ」
(´・ω・`)「ブーンがいなけりゃドラマニ始めてなかっｔ」
（ ＾ω＾）「ショボン！」
(!´・ω・`)ﾋﾞｸｯ
(´・ω・`)‥‥‥ブーン！
847 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/24(日) 06:08:31 ID:eUeemFMNO
～～一方そのころ～～
('A`)（まさかブーンが先に気付くなんて‥‥‥
完全に想定外だっつーの‥‥‥）
('A`)（まずはショボンに連絡いれて‥‥‥‥‥
それから‥‥‥‥‥）
('A`)（駄目だ）
('A`)（もう言い訳できねぇ‥‥‥
ｸｯｿ‥‥‥ショボンの野郎）
('A`)（とりあえずブーンにはショボンが悪いって言っとくか）
('A`)（俺は悪くねぇからな‥‥‥）
('A`)（‥元はといえばブーンがゲーセンばっか行ったからだ）
ｹﾁｬ
('A`)「お～い、ブーン」
('A`)「？あいつどこ行ったんだろ」
('A`)「あ‥‥‥メールが来てた」
（ ＾ω＾）『先にショボンのとこ行ってるお』
('A`)‥‥‥‥
( ﾟAﾟ)‥‥‥‥‥
ブーンはショボンの所へ行きました。
ドクオにはこれが何を意味するのかがわかります。
友達を失いそうになる、または失う気持ち。ドクオはいまさらになって自分がブーンに
何をしたのかがわかったようです。
('A`)「ショボン‥‥‥‥‥」
('A`)「‥‥‥‥‥‥ブーン。」
872 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/25(月) 23:01:10 ID:TFuueHxCO
（ ＾ω＾）「話したいことがあるお」
(´・ω・`)「‥‥そうかい。実は僕もなんだよね」
（ ＾ω＾）「ショボンって、ブーンと
ゲーセンで遊ぶの嫌なんだお？」
(´・ω・`)「！ ブーｎ」
（ ＾ω＾）「ブーンは遊びたかったお」
（ ＾ω＾）「ショボンの家で家庭用やったお、
家庭用Ｖが電子で出来るなんて感動してしまったお」
～～ここから回想～～
（ ＾ω＾）『ハイハットいっぱいあるｗｗｗｗ』
(´・ω・`)『そこは使わないんだ。すまない』
(´・ω・`)『とりあえずブーンやってみてよ』
（ ＾ω＾）『いいだろう下僕』
(´・ω・`)『あ？』
（ ＾ω＾）『生きててすいません』
放課後の教室から～～～♪♪
（ ＾ω＾）『これはいいｗｗｗ』
(´・ω・`)『さっきから妄想学園やりすぎｗｗｗｗ』
（ ＾ω＾）『そりゃあロングですからｗｗｗサーセンｗｗｗ』
(´・ω・`)『これさえあればゲーセン行かなくて済むね』
（ ＾ω＾）『ショボン家に入り浸るかおｗｗｗｗｗ』
(´・ω・`)『カモンｗｗｗっうぇｗｗｗｗ』
（;＾ω＾）『はっ？』
(´・ω・`)『だから遠慮すんなよｗｗ』
(´・ω・`)『友達なんだしさ』
873 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/25(月) 23:16:38 ID:TFuueHxCO
～～行数が足りないのでここまで回想～～
(´・ω・`)「結局ゲーセンばっか行ったけどねｗ」
（ ＾ω＾）「ｅアミュの魅力には勝てなかったお」
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥」
(´・ω・`)「‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「ショボンが青ネになった時は
ぶっちゃけ焦ってしまったおｗｗ」
(´・ω・`)「あの時ブーンがアドバイスをくれたから
今の僕があるんだろうね」
～～また回想はいるよ！～～
１㍉も負ける気はしなーい♪
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱｧｰ!!
(´・ω・`)『うほっｗｗいい曲&おいしい曲ｗｗｗ』
達成率７５％
(´・ω・`)『あっ』
（ ＾ω＾）『６００行ったお‥‥‥』
(´・ω・`)『やっと青だね‥‥‥』
(´・ω・`)『ブーンのようにネームの色だけで
威圧できるようになるには何年かかるんだい？』
（ ＾ω＾）『う～ん‥‥‥』
（ ＾ω＾）『ブーンはお金もかけたし３年だったお。
でもショボンならもっと早いかも知れないおｗｗ
ランカーに生ドラやってる人は多いんだおっおっｗｗｗ』
(´・ω・`)『やっぱりおいしい曲探して粘着しないと
地力は上がんないのかなぁ‥‥‥』
（ ＾ω＾）『そんなことないお！』
874 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/25(月) 23:31:28 ID:TFuueHxCO
（ ＾ω＾）『ゲームを楽しまないでどうすんだお』
（ ＾ω＾）『たしかに柿ネーム赤ネームやらになったら
５曲全部同じ曲とかあるお』
（ ＾ω＾）『ブーンも緑のときジェットワールドの
追い越しで部分で切れまくってて、
やっと繋がった時にはプレイ回数３０は行ってたお』
（ ＾ω＾）『まだ全然やりこんでないショボンが
そこまでやる必要は殆どないお』
（ ＾ω＾）『色んな曲やって、色んな譜面を見て、
それでもスキルにこだわるんなら粘着してみるお
粘着して繋がったりした時の感動はその時に味わえばいいお』
(´・ω・`)『ブーン‥‥』
(´・ω・`)『わかったよ。色々な曲やってみる。
でもスキル上がんなくなったらアドバイス頼むよ』
（ ＾ω＾)ｂ『お安いご用だお！』
(´・ω・`)『おｋ！さっそくゲーセンへGO！』
～～ここまで回想～～
875 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/25(月) 23:48:04 ID:TFuueHxCO
（ ＾ω＾）「ショボンやドクオと遊ばなくなってから、
今までの事思い出してみたんだお」
(´・ω・`)「うん‥‥」
（ ＾ω＾）「よく考えてみたお。
でも出てくるのは楽しかった思い出ばかり、
考えれば考えるほど訳わかんなくなったんだお」
ショボンも今までの事を思い起こしてみました。
今までの思い出。今までの記憶。
そして今日ブーンが話したこと。
元々頭のいいショボンは何もかもがわかりました｡
同時にショボンは悔やみます。
なぜもっと早く気付かなかったのか。
なぜ簡単にドクオの言うことを鵜呑みにしてしまったのか。
なぜドクオはここまでするのか。
（ ＾ω＾）「‥‥勘違いかもしれないけど、
どうしてもブーンにはショボンが‥‥」
(´・ω・`)「ブーン！」
（ ＾ω＾）！
(´・ω・`)「セッションしないかい？」
（ ＾ω＾）「もちろん、やるお」
876 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/26(火) 00:10:36 ID:rjCIectyO
（ ＾ω＾）「最初は決めていいお」
(´・ω・`)「ああ、Thanks」
(´・ω・`)「うーん」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『over there』緑B
（ ＾ω＾）「ちょｗｗｗ緑Dのままｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「ごめｗｗｗまぁ滝のときゲージみててよ」
ﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯﾄﾞｩｯ
(´ﾟωﾟ`)「ﾊｧﾏｲｵﾆｨｰｸﾞﾚﾝｼﾞﾔｧｧｧ！！！！１１１」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱｧ!
（!＾ω＾）「滝で切れなかったお！すごいお、ショボン！」
ショボンは、その一言が聞きたかったんだよ。
そう言おうとしましたが、口をつぐみました。
(´・ω・`)「沢山練習しただけだよ
さ、選曲どうぞ」
（ ＾ω＾）「ブーンの番かお！」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Luvly Merry-Go-Round』赤O、赤D
(´・ω・`)「任せてよ、ゲージは黄色のままクリアしようね」
（ ＾ω＾）「ｶﾞｯﾁｬﾝ承知だお！」
ﾄﾞｯｶﾝﾋﾞｭｰﾃｨｰ♪
（;＾ω＾）（やっぱりﾄﾞｯｶﾝﾋﾞｭｰﾃｨｰだお‥‥‥‥）
(´・ω・`)「最後の階段‥‥‥！」
(´・ω・`)「今まで‥‥一度も繋がらないこの部分‥‥」
（ ＾ω＾）！
877 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/26(火) 00:30:04 ID:rjCIectyO
(´・ω・`)「繋げてみせよう‥‥」
（ ＾ω＾）「なっ！」
ざわ‥‥ざわ‥‥
この大舞台‥‥‥！
本番一本勝負ｯ‥‥！
ざわ‥‥‥ざわ‥‥
どれだけの自信があるのか‥‥‥！
そこしれぬ不安と恐怖‥‥‥！
ﾒﾘｺﾞｰﾗﾝ♪ ﾃﾝ!
ﾌｩｰﾙｺｫﾝﾎﾞｫ！
(´・ω・`)「どうだい、ブーン！」
（;＾ω＾）ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
(´・ω・`)「ん？」
～～そして～～
ｴｸｽﾄﾗｽﾃｪｲｼﾞ!
（ ＾ω＾）「なにやるかお‥‥‥」
(´・ω・`)「どうせだしやばいのやろうよ」
（ ＾ω＾）「これでいいかお」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Timepiece phace Ⅱ』赤D赤O
(´・ω・`)「これはないだろう‥‥
常識的に考えて‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「ショボン！やる前から諦めるなお！」
（ ＾ω＾）「出来ないって思ってたら
いつまでたっても出来ないお」
（ ＾ω＾）「だから‥‥‥」
(;`・ω・´)‥‥ｺﾞｸﾘ
（ ﾟωﾟ）「無我の境地に足を踏み入れろォ！！１１１」
(´・ω・`)ﾄﾞｷｭｰﾝ
ショボンは今までブーンに習った事を思い出しました。
運指のコツ、オルタのリズムのとりかた‥‥‥‥
ショボンは脳みその引き出しを全て開けきりました。
879 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/26(火) 00:41:09 ID:rjCIectyO
(´ﾟωﾟ`)ｵ ｲ ﾖ ｲ ﾖ !
ショボンは無我の境地に入りました。
（ ＾ω＾）「それでいい‥‥‥」
～ﾃﾞｰﾝ‥‥ﾃﾞｰﾝ‥‥
（ ＾ω＾）「ショボン！ここからやばいお、本気でいけお！」
(´・ω・`)「任せてくれ！ブーン」
(´・ω・`)「ﾃﾝﾃﾝﾃｹﾃﾃﾝﾃｹﾃｹﾃ ﾃﾝﾃﾝﾃｹﾋﾟﾁｭﾝ」
（ ＾ω＾）「のるま失敗だどん‥‥‥」
(´・ω・`)「所詮こんなもんだろうね」
（ ＾ω＾）‥‥‥‥
（ ＾ω＾）「ﾌﾟｯ‥‥‥ｗ」
(´・ω・`)「ハッハッハｯｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「何が無我の境地だおｗｗｗｗｗ
目が飛び出ただけだおｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「そっちこそｗｗｗｗ
おかげで視力落ちたよｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「ｗｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「ｗｗｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「ふぅ‥‥‥笑ったね‥‥‥」
（ ＾ω＾）「久々だおｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「じゃ‥‥‥」
（ ＾ω＾）「うんお‥‥‥‥‥」
(´・ω・`)「ドクオのとこ、行こうか」
897 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/27(水) 00:30:32 ID:mEc3QbSwO
チャイム「キーン！コーン！カーン！コーｎ」
(´・ω・`)「うるせぇギタードライブの中の人」
チャイム「ｼｮﾎﾞｰﾝ」
(´・ω・`)「稼ぎ曲だからってやっていいことと
悪いことがある‥‥‥わかるな」
チャイム「オッスオッス！わかりやした！」
～～～～～～
(´・ω・`)「さぁ、授業も終わった事だし‥‥‥」
(´・ω・`)「今日は一日つきあってもらうよ」
('A`)「‥‥‥ああ」
やる気の感じられない返事。
それも仕方ないかな、と思ってしまうショボン。
内に秘めているいらつきを押さえつつ、
誰もいない会議室へと入り込む。
('A`)「‥‥‥‥‥‥」
(´・ω・`)「なにか‥‥言うことあるかい」
('A`)「言いたい事があったら早く言え
‥‥‥その方がすっきりする」
(´・ω・`)「そうかい。」
(´・ω・`)「じゃあ言わせてもらうよｗｗｗｗ」
('A`)「‥‥‥」
(#´・ω・`)「お前のその態度はなんなんだよ！！！」
('A`)！
898 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/27(水) 00:43:01 ID:mEc3QbSwO
(´・ω・`)「本当は今日からブーンに関わるなって言って
連絡をきるはずだったんだけど」
(´・ω・`)「さっきから開き直りやがって」
('A`)「‥‥正直すまんかっｔ」
(´・ω・`)「はっ？あんまり怒らせんなよ。
とりあえずいつものゲーセン来い」
('A`)「‥‥わ、わかった」
～～～～～～
（ ＾ω＾）「ショボンまだかお‥‥‥」
（ ＾ω＾）「ドクオと話してるらしいけど、
本当は直接話したかったお」
（ ＾ω＾）「ま、考えてても始まんないお。
ショボンが来るまでドラムするおっおっ」
つ〇ﾁｬﾘﾝ
ｾﾚｸﾄｱﾐｭｰｼﾞｯｸ!
（ ＾ω＾）「ｴｸｽﾄﾗ狙わないで全部特攻するかおｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「まずは‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『子供の落書き帳』赤
～ﾃﾚﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚー♪
（ ＾ω＾）「スネア間に合わねぇｗｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「バス合わねぇｗｗｗｗ」
ﾄｩﾙﾙﾘﾗﾗﾄｩﾙﾙﾘﾗﾗ
（ ＾ω＾）「後半は黄色とあんまし変わんないお、
パフェ稼がないと達成率低いお」
899 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/27(水) 00:55:44 ID:mEc3QbSwO
‥‥‥‥‥‥
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!
Ｂ
（ ＾ω＾）「うそんｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「駄目だお、最初のプレイからスキル上げとか
考えちゃいけないお。ショボンに言っといて
自分が曲を楽しまないとは何事かおｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「次はー‥‥‥」
∥A`)‥
∥ω・`)ｳﾏｰ
ショボンとドクオはブーンのプレーを見ていました。
数日前のあのプレーはなんだったのかと思わせる動き。
以前の厨房も目を見開いていました。
（ ﾟ∀ﾟ）「やべぇ！クロス！クロス！」
( ＾д＾)「え‥あれキモいよね‥‥」
（* ﾟーﾟ）「だってあんなの私達じゃ出来ないじゃーん。
この前一緒に来てた人カッコ良かったし、
やり方教えてもらおうかなー」
（ ﾟ∀ﾟ）「おれギターやりたい！
眉が垂れてる人優しそうだったし
教えてもらおうかな！オルタ！オルタ！」
(;＾д＾)「え‥‥ああ、確かにカッコ、イイよね‥‥‥」
『Luvly Merry-Go-Round』赤ｽﾃﾙｽ
『ﾄﾞｯｶﾝﾋﾞｭｰﾃｨｰ！』
つﾐ／ ←スティック
ｶﾗﾝｺﾛﾝ‥‥‥
（ ＾ω＾）「あ」
ｽﾃｪｲｼﾞﾌｪｲﾙﾄﾞ‥‥
('A`)（切れろ！切れろ！）
900 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/27(水) 01:19:19 ID:mEc3QbSwO
（ ＾ω＾）「やっちゃったお‥‥‥
もうすこしでクリア出来そうだったのに」
（#＾ω＾）「‥‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「さ、キリもいいしマジアカいくかおｗｗｗ
アロエの不正解の時の萌え度は異常ｗｗｗｗｗ」
('A`)（‥‥‥え？）
ドクオは素直に驚きました。
前まではコンボを切っただけで切れたブーン。
それが今はどうでしょう。
ドクオの頭には後悔の二文字しか浮かんできません。
自分の逃げ道を作る為にブーンに「切れろ」
と思った事を本気で恥ずかしく思いました。
('A`)「‥‥‥‥‥」
(´・ω・`)「わかったかい？ドクオ。
この前ブーンがきょうたいをボッコボコにした。
それはどんな状況であれやっちゃいけない事だけど、」
(´・ω・`)「そうさせるように、
最後まで追い込んだのは君なんだよ？」
('A`)「‥‥‥‥」
≡('A`)ﾀﾞｯ！
(´・ω・`)！「おい、ドクオ！」
(´・ω・`)「‥‥‥‥‥‥」
(´・ω・`)「ちょっとはブーンの事わかってくれたかな」
(´・ω・`)「あいつがわかる訳ないかもしれないけどね」
901 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/27(水) 01:45:40 ID:mEc3QbSwO
（ ＾ω＾）「あーマジアカ駄目だお
中級５から上がれる気がしないお」
（ ＾ω＾）「さ、またドラムでも‥‥‥」
(´・ω・`)「やぁ。遅れてすまない」
（ ＾ω＾）「ショボン！遅かったおｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「‥‥‥ドクオは」
(´・ω・`)「もう僕たちに関わらないと思うよ」
（;＾ω＾）「そ、そうかお‥‥‥」
(´・ω・`)「まぁいいじゃん、終わった話だしね
それにせっかくゲーセンにいるんだ、セッションしようよ」
（ ＾ω＾）「‥‥‥おｋだおｗ」
(´・ω・`)「久しぶりにドラム無しでやろうよ」
（ ＾ω＾）「おっおっ、じゃあブーンがギターやるお」
(´・ω・`)「ベースなら任せてよｗｗｗｗオルタ！オルタ！」
「じゃあ最初はオバゼアやるお」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
「ｱｯｰ！ツインギターｗｗｗｗｗ」
「ちょｗｗｗｗベースに変えとけおｗｗ」
「これはすさまじい譜面ｗｗｗｗ」
「うほっｗｗｗ緑Ｇで死んだおｗｗ」
「正直オルタ」
「そりゃないおｗｗｗｗｗ」
∥A`)‥‥‥よし‥‥
次の日、ドクオは学校を休みました。
ただの風邪なのか、昨日の出来事が原因か。
理由はショボンにも、誰にもわかりません。
923 ◆b1aVHTsuCs 2006/12/28(木) 00:01:48 ID:mEc3QbSwO
あれから二週間。
ドクオは一度も学校に来ていません。
ショボンはともかく、ブーンはとても心配していました。
（ ＾ω＾）「うーん、ドクオが来ないのかお‥‥‥」
(´・ω・`)「うん、あの日からずっとだよ」
ショボンはギターをしながら話す。
最近ドクオの話をするとなぜだかそっけない。
（ ＾ω＾）「ドクオとは直接話さないと駄目な希ガス」
（ ＾ω＾）「どうすればいいかお‥‥ショボン」
(´・ω・`)「うはっｗｗｗｗ滝抜けたｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「単色運指なら任せてもらおうかｗｗｗ」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!
（ ＾ω＾）「ちょｗｗｗ話しながらｱﾆｭｽ緑Ｇ
クリアしてんじゃねえおｗｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「なんという開眼‥‥‥
昨日作った目標ｱﾆｭｽｸﾘｱを達成してしまった‥‥‥」
924 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 00:15:18 ID:KpBcWvokO
(´・ω・`)「ま、ドクオは放っときなよ」
(´・ω・`)「あんな方法で僕たちを騙して‥‥‥」
(´・ω・`)「許してやる訳がないじゃないか」
（ ＾ω＾）「ショボン‥‥‥」
(´・ω・`)「そういう訳だしあいつは忘れなよ」
（ ＾ω＾）「そんなもんかお‥‥」
(´・ω・`)「さぁギターやろうか」
（ ＾ω＾）「おｋおｋ‥‥ん？」
川 ﾟ -ﾟ)「君達」
(´・ω・`)「はい？」
(´・ω・`)（どっかで見たことあるなぁ）
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオって‥‥知ってるよな」
（ ＾ω＾）「はい、知ってますお」
（;＾ω＾）（どっかで見たことある気ガス）
川 ﾟ -ﾟ)「あいつ、毎日ヒッキーしてるんだが
何か知ってることあるかい？」
(´・ω・`)「いや、僕たちもわからないです」
（ ＾ω＾）「あ、多分ブーン達のこｔ」
(´・ω・`)「とりあえずわかんないですけど、
何でそんなこと知ってるんですか？」
川 ﾟ -ﾟ)「え‥‥‥‥」
(´・ω・`)「『え』じゃないですよ」
926 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 00:50:14 ID:KpBcWvokO
まだあるよ！
川 ﾟ -ﾟ)「君達‥‥‥いや、何でもない‥‥‥」
(´・ω・`)「じゃあそういう事で」
（ ＾ω＾）おっお？
～～～～～～～～
（ ＾ω＾）「何であんなに不機嫌だったんだお？」
（ ＾ω＾）「おまけにゲーセン変えるし‥‥‥」
(´・ω・`)「なんかドクオが絡むと嫌な予感ばかりして
‥‥‥杞憂なのはわかってるんだけどね」
（ ＾ω＾）「まぁいいお、セッションするかお！」
(´・ω・`)「もちろん最初はオバゼアでしょう」
（ ＾ω＾）「でしょうね」
ブーン達はさっきの出来事も忘れ、
さっさとギタドラを始めてしまいました。
あの時もう少し話してれば良かった‥‥
と思うのはこのすぐ後でした。
～～～～～～
川 ﾟ -ﾟ)「行ってしまった‥‥‥」
川 ﾟ -ﾟ)「私が誰だか覚えていないのだろうか」
川 ﾟ -ﾟ)「確かに髪型はストレート、
メイクも服装も変えたが‥‥‥‥
まさか気付かれない程とは」
川 ﾟ -ﾟ)「‥‥ふぅ。また明日来てみるかな」
川 ﾟ -ﾟ)「ん？このゲームは彼らがやっていたものか」
川 ﾟ -ﾟ)「これ、ドクオの部屋にあったよな‥‥‥」
928 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 01:12:34 ID:KpBcWvokO
～～～～♪
川 ﾟ -ﾟ)「これはなかなか楽しいな」
川 ﾟ -ﾟ)「それにしてもなんだこの曲の量は‥‥」
川*ﾟ -ﾟ)「迷うじゃないか‥‥常識的に考えて‥‥‥」
ｼｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗ‥‥‥‥
(*・ω・)「あら、あの子見たことないわね」
（* ﾟДﾟ）「しかも始めたばかりっぽいわよｺﾞﾙｧ！」
(*・ω・)「これは洗脳の必要がありそうね」
（* ﾟДﾟ）「早速いくわよ！ｺﾞﾙｧ！」
川 ﾟ -ﾟ)「おっ、カルマじゃないか
こんな有名なのもあるんだなぁ‥‥じゃ、これでも」
(*・ω・)「あのぉ～」
川 ﾟ -ﾟ)「なんだきさま」
(*・ω・)「ｶﾞｸｶﾞｸﾌﾞﾙﾌﾞﾙ」
（* ﾟДﾟ）「私はギ子よ！ｺﾞﾙｧ！
始めてっぽいからアドバイスでもと思ったのよｺﾞﾙｧ！」
川 ﾟ -ﾟ)「ふーん」
(*・ω・)「このゲームで一番人気のあるアーティストは
このあさき様っていう方よ。
でもあなたにはまだ早いからこっちになさい」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Venus』
川 ﾟ -ﾟ)「勝手に決めてしまうとはエライこっちゃ」
～～♪
(*・ω・)「いつ聞いても神曲だわね」
（* ﾟДﾟ）「特にクリップが最高ｺﾞﾙｧ！」
930 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 01:24:42 ID:KpBcWvokO
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ！
川 ﾟ -ﾟ)「死にそうになったからって
シンバルとハイハットを担当するのやめてくれ」
(*・ω・)「でもどう？いい曲だったでしょ？」
川 ﾟ -ﾟ)「まぁカッコイイ曲ではあった」
（* ﾟДﾟ）「さぁどんどん曲を紹介してあげるわｺﾞﾙｧ！」
(*・ω・)（この子もこっち側に来たわね、ええ来たわ）
川 ﾟ -ﾟ)「まぁこのゲーム楽しいしいいか」
～～～～～～
（ ＾ω＾）「ｸｯｿ、あのゲセンDQNの溜り場だお！」
(´・ω・`)「あれはひどい」
（ ＾ω＾）「なにが『必死杉ｗｗｗ』だお！
マイステ忘れたからしょうがないお！」
(´・ω・`)「こうして元のゲーセンに戻って来た訳だが」
(´・ω・`)「多人数プレーヤーDQNがいるね」
（#＾ω＾）「あいつら何素手でハイハット叩いてるお！」
（#＾ω＾）「しかもポップンに張り付いてる腐女子だお！
いい加減言わないと気がすまないお」
(´・ω・`)「これはダメかもわからんね」
ブーンは新しい腐女子？一人と古参腐女子二人を
矯正すべく歩きだしました。
‥‥‥ここで何もしなければあんな話を聞くことには
ならなかったのでしょうが。
941 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 02:44:09 ID:KpBcWvokO
すいませんもう一話やります
（#＾ω＾）「ｸﾞｫﾗ！お前ら非マナーもいいとこだお！」
(´・ω・`)「そういうのやめてよね
ハットが反応しなくなるじゃないか」
川 ﾟ -ﾟ)「また会ったな」
(*・ω・)「あっ！いつものギタドラ厨！」
（#＾ω＾）「ﾋﾟｷﾋﾟｷ」
（* ﾟДﾟ）「あんたに非マナーとか言われたくないｺﾞﾙｧ！
前なんかあんたがハイハットぶち壊してたじゃん！」
（;＾ω＾）「あ‥‥‥‥」
ブーンは思い出しました。
今まで自分自身のイラつきを収めるために
どれだけ自分勝手な事をしてきたのか。
（ ＾ω＾）「‥‥‥‥‥‥」
(´・ω・`)「ばかじゃないの」
(*・ω・)「な、なに言ってんのｙ」
(´・ω・`)「確かにブーンは非マナーだったよ
でも他の人がやってたからやっていいと思う？
良いわけないよね、ましてやそれを盾に言い訳するなんて」
（* ﾟДﾟ）「何なのよさっきからｺﾞﾙｧ！
お金払ってんだからなにやろうが勝手‥‥」
川 ﾟ -ﾟ)「あのー、この二人うるさいから出禁の方向で」
（ ´∀｀）「お客様こちらへ来てモナー」
(*・ω・)「うるさい垂れ目！
帰りゃあいいんでしょうが！」
（#´∀｀）「ﾋﾟｷﾋﾟｷ‥‥‥」
942 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 02:58:03 ID:KpBcWvokO
（* ﾟДﾟ）「さ、クーちゃん行くわよ！」
川 ﾟ -ﾟ)「とりあえずこの二人と話したいから
あんたら二人は帰れ」
(*・ω・)「ｼﾄﾞｲ‥‥‥‥‥‥」
（* ﾟДﾟ）「あーもうこんなとこ来ないからね！」
（#´∀｀）「心配しなくても出禁モナー」
(*・ω・)「うるさい垂れ目！」
（#´∀｀）ﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷﾋﾟｷ
～～～～～～
（ ＾ω＾）「‥‥という訳であいつら二人には
関わらない方がいいお。腐臭が移るお」
川 ﾟ -ﾟ)「ほう、どうも丁寧にありがとう。
危うくあっちに行ってしまう所だった」
(´・ω・`)「まぁそのドラマニを教えるのは後として」
(´・ω・`)「あなた一体誰ですか？
なんでドクオと僕たちの事知ってるんですか？」
（ ＾ω＾）（あれ？さっきの腐女子クーちゃんって‥‥）
川 ﾟ ーﾟ)「ｸｯ‥‥ハッハッハッ！」
(´・ω・`)「？！」
急に笑いだすクー。
その意味もわからずショボンはあんぐりと口を開けたまま。
一体どうしたというのでしょうか。
943 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 03:11:16 ID:KpBcWvokO
川 ﾟ ーﾟ)「まさかこれでもわからない訳ないよな？」
ぐいっ、と後ろ髪を上げる。
手に持ったボンボンを使いポニーテールにする
その仕草にみとれる間もなくブーンが叫んだ。
（ ﾟωﾟ）「あーっ！クーちゃんじゃないかお！」
(´・ω・`)「クーちゃん？クーちゃんクーちゃん‥‥‥」
(´ﾟωﾟ`)ﾅﾆｨｨｯ!!!!
(´・ω・`)「ドクオの姉さんじゃないか！」
∬ ﾟ -ﾟ)「なんだ‥‥‥わかってるじゃないか」
（ ＾ω＾）「わかるもなにもドクオん家に行ったのは
中三以来だおｗｗｗｗｗ
髪型とか全部違うじゃないかおｗｗｗ」
(´・ω・`)「一個上には見えないですよ」
∬ ﾟ -ﾟ)「またまた。さっきまでは
『なんでドクオを知ってるんですか？』
とか言ってたじゃないかｗｗｗ」
(´・ω・`)「それは言わないで下さい‥‥‥」
（ ＾ω＾）「じゃあ状況把握も済んだところで
ドラマニをクーちゃんに教えるおｗｗｗ」
∬ ﾟ -ﾟ)「私もやりたいと思っていた所だ」
(´・ω・`)「まずはセッションで助けながら
教えて行けばいいんじゃない？ｗｗ」
∬ ﾟ -ﾟ)「ま、君達に任せるよ。
このゲームのプロだろうからなｗｗ」
（ ＾ω＾）「それはない」
945 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 03:28:01 ID:KpBcWvokO
∬ ﾟ -ﾟ)「髪うざいから下ろそ」
（*＾ω＾）（ポニーテール萌えなのに‥‥‥‥）
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ！
(´・ω・`)「愛のしるしＡ判定じゃないですか」
（ ＾ω＾）「初心者からタイミングとれてるのは
かなりいいことだお！リズム感あるんじゃないかお？」
川 ﾟ -ﾟ)「まぁピアノやってたしな。
こんぐらいはどう考えても余裕だろう」
（ ＾ω＾）「さぁさ、次やるお！」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Luvly Merry-Go-Round』緑 赤O 赤B
川 ﾟ -ﾟ)「～～～～♪」
(´・ω・`)「楽しそうでよかった」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!
（ ＾ω＾）「クーちゃん、この曲どうだったお？」
川 ﾟ -ﾟ)ﾄﾞｯｶﾝﾋﾞｭｰﾃｨｰって聞こえる
（ ﾟωﾟ）やっぱりそれかーッ！！
～～～～～～
川 ﾟ -ﾟ)「カルマとかやっていいかい？
バンプ結構好きで‥‥‥」
（ ＾ω＾）「モチモチのロン！
いくらでも好きなのやるといいお！」
(´・ω・`)「僕の練習にもなるし、色んな曲選んで
自分がいいと思う曲探してみたらどうですか？」
川 ﾟ -ﾟ)「それもそうだな、では」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『カルマ』
946 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 03:40:48 ID:KpBcWvokO
川 ﾟ -ﾟ)「カルマいいな‥‥‥ＣＤ買おうかな」
（ ＾ω＾）「やっぱりテイルズ！
カルマがOPに合わなくても大～丈～夫！」
(´・ω・`)「ちょっとコアな話やめようか」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!!
川 ﾟ -ﾟ)「次は最後か？最後ならやばいのやろうか」
(´・ω・`)「待ってました！」
ｼｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗ
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『over there』
（#＾ω＾）「赤Oなんかをどうしろと」
(´・ω・`)「正直スマンカッタ‥‥」
～～～♪
川 ﾟ -ﾟ)「ちょｗｗｗｗこれｗｗｗ待ってｗｗｗｗｗ」
川 ﾟ -ﾟ)「どうみても無理ゲーです
本当にありがとうございました。」
（*＾ω＾）「ああんｗｗらめぇｗｗｗｗ
そんな高速でｗｗｗｗオルタｗｗｗｗ」
(´・ω・`)「さすがの僕でもそれは引くわ」
ﾋﾟﾁｭﾝ
川 ﾟ -ﾟ)「‥‥‥‥すさまじい曲だった」
（ ＾ω＾）「なんという失態‥‥
クーちゃんにドラマニのトラウマを植え付けてしまｔ」
川 ﾟ -ﾟ)「また今度やるときは誘ってくれ
結構楽しかったしな」
(´・ω・`)「mjd？！！！！！」
947 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/28(木) 03:50:29 ID:KpBcWvokO
川 ﾟ -ﾟ)「まじだ。ドクオの事も聞きたいしな」
（ ＾ω＾）「！ そうだ、ドクオは‥‥」
(´・ω・`)「そういえばクーちゃんは
ドクオの話があったから来たんですよね」
川 ﾟ -ﾟ)「ああ」
（ ＾ω＾）「一体ドクオはどうしたお？
連絡とれないし学校にも来てないらしいし」
川 ﾟ -ﾟ)「話したいのは山々なんだが‥
今日はもう遅いし帰りなさい。ドクオの事は今度にでも‥」
(´・ω・`)「今教えて下さい！」
（ ＾ω＾）「早く知りたいんだお！」
川;ﾟ -ﾟ)「‥‥‥」
川 ﾟ -ﾟ)「‥わかった」
川 ﾟ -ﾟ)「今から家に来い。そこで話してやる」
(´・ω・`)「家に？だってドクオがいるんじゃ‥‥」
川 ﾟ -ﾟ)「あいつは今の時間家にいないよ」
（ ＾ω＾）「？」
川 ﾟ -ﾟ)「毎日この時間になると、
近くの公園のベンチに座りに行くんだ。」
川 ﾟ -ﾟ)「『悪い、今日も行くわ』って言ってな」
970 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 00:11:01 ID:QL1naWUQO
公園のベンチにたたずむドクオ。
ぼんやりと前を見ているその目はいまいち焦点があっていません。
('A`)「‥‥‥ﾊｧ」
('A`)「もうなんかどうでもいいや」
('A`)「ショボンにも嫌われるし」
('A`)「俺が悪いのか？」
毎日家を出ては同じ疑問を自問自答しています。
そんなドクオでも自分がｱｲﾀﾀな人間だという事は
しっかりと理解しているようです。
('A`)「俺が悪いんだろうな‥‥‥」
('A`)「はっきりと理由言えばよかったかなぁ」
('A`)「‥‥‥俺も音ゲーやりたいよ‥‥‥‥」
('A`)「まじ俺って優柔不断だなぁ」
('A`)「ブーンにはっきり言えばいい事じゃねぇかよ」
ハハハ、と自分自身を鼻で笑う。
‥‥どこまでも不審者にしか見えないその姿は、
かえって彼らしさを際立たせていました。
972 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 00:22:48 ID:QL1naWUQO
川 ﾟ -ﾟ)私の部屋へ来たぞ
（*＾ω＾）「ﾊｧﾊｧ‥‥いい匂いするお‥‥‥」
(´・ω・`)「‥‥‥」
(*´・ω・`)「ﾊｧﾊｧwwwww萌えwwww」
川;ﾟ -ﾟ)〈さすがにそれは引くわ
(´・ω・`)。о（最近こういうキャラになったなぁ）
～～～～～～
川 ﾟ -ﾟ)「あいつな、ドラマニが嫌いっぽいんだ」
（;＾ω＾）「え！？」
(´・ω・`)「‥‥‥‥確かドクオは僕に
『何度もゲーセンに行ってばかり』だから
ブーンとは遊びたくない、と言ってました」
（ ＾ω＾）「まじまじ聞くとやはりショックだお」
川 ﾟ -ﾟ)「さっきも来る途中話を聞いたが‥‥‥
ただそれだけでブーンにそこまでするかな？」
(´・ω・`)‥‥‥
川 ﾟ -ﾟ)「もし私なら本人に言うし、
言うのが躊躇われてもどうにかして伝えるな」
（ ＾ω＾）「でも確かにドクオは最近一度も
ドラマニやってるとこ見てないお‥‥」
(´・ω・`)「‥何かしら理由つけて帰ってたね」
973 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 00:28:42 ID:QL1naWUQO
川 ﾟ -ﾟ)「だからあいつ、なんかが強烈に嫌なんだろうな
ブーンに何かされたとか、ドラマニで何かあったとか」
(´・ω・`)「なんかあったっけ‥‥‥‥」
（ ＾ω＾）「ドクオ‥‥‥ドラマニ‥‥‥」
（ ＾ω＾）「‥‥‥？」
川;ﾟ -ﾟ)（何も思いあたるふしはないのか？）
川 ﾟ -ﾟ)「じゃあ、あいつと最初にドラマニを
やったのはいつだ？そこだけでいいから」
(´・ω・`)「そんとき僕はいないね」
（ ＾ω＾）「う～ん‥‥‥」
（ ＾ω＾）「確かドクオとはドラマニやってる時に
友達同士になったんだお。」
ブーンは思い出します。
あの日、ドクオのトラウマになった日を‥‥‥‥
975 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 00:43:49 ID:QL1naWUQO
～～ここから回想～～
―まだＶ２の頃のお話。―
( ＾ー＾)「俺ヒマワリ赤越しちゃうぜｗｗｗｗ」
（ ﾟ～ﾟ）「ブーンにも出来ないのに
お前が出来るわけねぇだろｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「まだこの領域に来るのは早いお」
こ～こ～ろまで照らしてた～
ー例の中盤発狂タムー
( ＾ー＾)「これ手ぇ何本あれば出来んのｗｗｗｗｗ」
ﾋﾟﾁｭﾝ
（ちゅうい！ちゅうい！※オトバです！）
（ ﾟ～ﾟ）「とても‥‥醜いです‥‥」
（ ＾ω＾）「さ、本気出しちゃうかお‥‥」
( ・ω・)「出た！ブーンの十八番！」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『オトバ仕様：そっと。』
ﾄﾞｩｰｰﾝﾄﾞｩｰｰﾝﾄﾞｩｰｰﾝ
ﾃｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹ
（ ﾟ～ﾟ）「なんという速さ‥‥‥
俺は一生これをクリア出来ないと一目で見抜いてしまった‥‥」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!!
（ ＾ω＾）「ふぅーＢか。まぁまぁかお」
（ ＾ω＾）「さ、次はあの曲かお‥‥‥」
(;＾ー＾)‥‥ｺﾞｸﾘ‥‥‥
∥A`)‥‥‥ｳﾏｰ
979 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 00:59:32 ID:QL1naWUQO
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『オトバ仕様：Faily Tales』
( ・ω・)「レベル８６ｗｗｗｗ神ｗｗｗｗｗ」
（ ﾟ～ﾟ）「これなんて読むんだっけ？」
( ・ω・)「ﾌｧｲﾘｨｰﾀｰﾙｽだよｗｗｗ英語勉強しろｗｗｗ」
( ＾ー＾)「素で言ってんの？ｗｗｗ
正しくはﾌｧｲﾘｨｰﾃｰﾙｽなｗｗｗｗｗ」
( ・ω・)「そうだったｗｗｗゴメンｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「ﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹｼｬﾝｼｬﾝﾃﾞｹﾃﾞｯｹﾃﾞｹｼｬﾝｼｬﾝ」
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!
（ ﾟ～ﾟ）「やっぱしすげぇなｗｗｗ」
( ＾ー＾)「確かになｗｗｗ
‥‥‥‥‥‥あ」
( ＾ー＾)「もう塾の時間じゃねぇかｗ
コンマイ義塾だりぃｗｗｗｗっうぇｗｗｗｗｗ」
( ・ω・)「本当だ。じゃあブーン、いつも通り帰るな！」
（ ＾ω＾）「おｋおｋ！じゃあまた明日学校でお！」
（ ﾟ～ﾟ）「おう！じゃあなー」
～～～～～～
（ ＾ω＾）「‥‥さ、一人になったしもう一回やったら‥」
∥A`)狙うなら一人の今しかない！
('A`)「ブーン！！！！１１１１１」
（ ＾ω＾）ﾋﾞｯｸﾘ！
980 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 01:07:29 ID:QL1naWUQO
（ ＾ω＾）「な、なんだ‥‥‥ドクオかお」
クラスではあまり目立たない方のドクオ。
ブーンはよく学校で話しかけていましたが
ゲーセンで会うのは始めてでした。
（ ＾ω＾）「いつからいたんだおｗｗｗｗｗ」
('A`)「‥‥いや、ついさっきだよｗ」
('A`)「それよりさ、これ、一緒にやろうよ」
（ ＾ω＾）「？別にいいけど、前誘った時は
来なかったじゃないかおｗｗｗｗ」
ドクオは、ブーンとつるんでる三人の事を
あまり好ましくは思っていませんでした。
三人にはあってブーンにはない
DQN臭をわずかに感じとっていたのでしょう。
('A`)「あれは‥‥用事があったからさｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「ﾏｼﾞｰﾆｮｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「それじゃあとりあえずやるかお？」
('A`)「おう！」
('A`)ﾜｸﾜｸﾃｶﾃｶ‥‥‥
981 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 01:19:57 ID:QL1naWUQO
(*'A`)「ﾀﾝ、ﾄｺﾝ‥‥ﾄｺﾄｺﾄﾝ‥‥‥」
(#'A`)ﾃﾞｹﾃﾞｹﾃﾞｹ!ﾄﾞｩﾙﾙﾙﾙｼｬｰﾝ!ﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞ!!!
ｽﾃｪｲｼﾞｸﾘｱ!
（ ＾ω＾）「死なないなんてすごいお！」
('A`)「ま、まぁレベル１０だしな」
（ ＾ω＾）「じゃあ今度はこれやるお！」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『チェリー』緑
～～へーいちぇ～りー♪
('A`)「お、これ知ってるぞ‥‥‥」
（ ＾ω＾）「知ってる曲の方が楽しいしノレるお？」
('A`)「たしかに‥‥ﾄｺﾄﾝﾄﾝ‥‥」
('A`)「なんか、楽しいな、このゲーム‥‥‥」
(*・⊿・)「なにあれー、ださーいｗｗｗｗ」
( ・⊿・)「確かにｗｗｗというか画面必死に見杉ｗｗ」
(;'A`)「ｱﾜ、ｱﾜﾜ‥‥」
（ ＾ω＾）「‥‥‥ドクオ？」
982 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 01:31:00 ID:QL1naWUQO
ドクオの手はいつしか止まっていました。
恥をかいてる、みっともない、と感じてしまったのでしょう。
(;'A`)‥‥‥‥‥
ｽﾃｪｲｼﾞﾌｪｲﾙﾄﾞ‥‥
(*・⊿・)「死んでるｗｗｗｗ」
( ・⊿・)「だささを極めてるねｗｗｗｗ」
～～～～
（ ＾ω＾）「ドクオ！なんで叩くの止めちゃったお？」
('A`)「おま‥‥だって恥ずかしくてさぁ‥‥」
（ ＾ω＾）「最初はみんなあんなもんだお！
あんなDQNｶﾎﾟｰに馬鹿にされたからって
演奏やめるのは女の子から避けられてて
クリスマスには一人コンビニで立ち読みしてるドクオよりも」
（ ＾ω＾）「恥ずかしくてみっともないお！」
('A`)「ブーン‥‥‥‥」
('A`)「‥‥‥ｳﾂﾀﾞｼﾉｳ」
（;＾ω＾）「ごめｗｗｗ言い過ぎたおｗｗｗｗｗ」
('A`)「ああ‥‥‥」
('A`)「じゃあまた今度、一緒にやろうな」
（ ＾ω＾）「もちろんおｋだお！」
983 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/29(金) 01:42:36 ID:QL1naWUQO
（ ＾ω＾）（たしかこんな感じだったお）
（ ＾ω＾）「ドクオと一緒にドラマニやったのは
中三の時だったお。それからｶｸｶｸｼｺｼｺﾇﾙﾇﾙﾁﾝﾁﾝ」
（ ＾ω＾）「という訳だお」
(´・ω・`)「じゃあその時は特に嫌われる様なことは
全くしてないって訳だね‥‥‥」
（ ＾ω＾）「そうなるお‥」
川 ﾟ -ﾟ)「‥‥じゃあドクオの態度が
急に変わった日とか無かったか？」
（ ＾ω＾）「急に‥‥‥‥」
（＾ω＾）
（;＾ω＾）‥‥‥‥‥‥？
（ ＾ω＾）「まさか‥‥‥‥‥」
(´・ω・`)「え？」
川 ﾟ -ﾟ)「どうかしたのか？」
（ ＾ω＾）「多分わかったお！！」
≡≡⊂( ＾ω＾)⊃ブーン!!!
(´・ω・`)「ちょｗｗｗブーン！」
川 ﾟ -ﾟ)「あいつ公園へ行ったのかも」
(´・ω・`)「じゃあ早く追いましょう！」
川 ﾟ -ﾟ)「わかった！」
～～～⊂川 ﾟ -ﾟ)⊃ブーン
(´・ω・`)「これは予想外ｗｗｗｗｗ」
49 ◆b1aVHTsuCs 2006/12/31(日) 00:07:18 ID:Q4bBaFtYO
タッタッタッ‥‥
もう深夜とも言える時間にブーンは走る。
割れてしまった友情を元通りに直すために。
（;＾ω＾）「今思えば‥‥‥」
限界ギリギリのスピードを出して公園へと急ぐ。
（;＾ω＾）「あの日からドクオは音ゲーやんなくなったお」
～～ここから回想～～
('A`)「‥‥‥」
( ・ω・)「あれ？ドクオじゃん、何でいんの？」
( ＾ー＾)「まじだｗｗｗｗ」
（ ﾟ～ﾟ）「てか誰が誘ったん？」
(;'A`)「‥‥‥‥」
ひどい言葉の暴力を受けてドクオはつっ立っていた。
（ ＾ω＾）「遅れてすまんこｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「‥‥て あれ？」
ε≡('A`)ﾀﾞｯ
（;＾ω＾）「ちょｗｗｗｗドクオ！」
( ・ω・)「あいつ何しに来たんだろなｗｗ」
( ＾ー＾)「ま、でもこれでいつも通り‥‥」
（ ＾ω＾）「ドクオ！！」
≡≡≡⊂( ＾ω＾)⊃ブーン
（ ﾟ～ﾟ）「え？！ちょｗｗｗｗ」
話を聞く間もなくブーンは走り出す。
なんとなく、こうなるんだろうと感じてたのかも知れない。
ブーンは誘った立場として追いかけざるをえなかった。
‥‥新しい友達を追いかけない訳にはいかなかったから。
51 ◆b1aVHTsuCs さっきsage忘れたｺﾞﾒｿ 2006/12/31(日) 00:20:04 ID:Q4bBaFtYO
ゲーセンから走り出し、５分。
全力疾走したドクオは家の近くの公園で休んでいた。
('A`)「ﾊｧ‥‥ﾊｧ‥‥」
('A`)「どうせこうなるってわかってたよ」
('A`)「いつも通り、いつも通り‥‥」
（ ＾ω＾）「‥‥ﾊｧﾊｧ‥‥何で逃げるお」
('A`)「ブーン‥‥！」
('A`)「お前‥‥よくあんなことしたよな」
（ ＾ω＾）「いまいち状況把握してないけど、
あいつら、ドクオの事罵ったんだお？」
('A`)「予定通りに明日の話題が出来てよかったな」
('A`)「笑い者にでもすればいいじゃ‥」
ドクオの早口を遮り、ふと口を開くブーン。
（ ＾ω＾）「あいつらとはもうゲーセン行かないお」
('A`)「あ？」
（ ＾ω＾）「ｶｰﾁｬﾝに教えてもらった言葉があるお」
（ ＾ω＾）「環境は人を変える」
（ ＾ω＾）「だからこそ友達は選びなさい」
（ ＾ω＾）「生涯付き合っていける友達を作れって」
('A`)‥‥‥
ブーンはわざとらしくふいんき(ryを変えて喋る。
（ ＾ω＾）「明日は学校帰りゲセンだおｗｗｗ
先に行ってるからあんまり遅れんなおｗｗｗｗ」
ブーンは振り向き、走り出す。
('A`)「‥ブーン‥‥」
54 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 00:38:52 ID:Q4bBaFtYO
――次の日ゲーセンにて――
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『アンコン』
「ｸﾜｧｰｼﾃｯﾎﾟｲ!ｸﾜｧｰｼﾃｯﾎﾟ」ﾋﾟﾁｭﾝ
（ ＾ω＾）「なんという糞譜面‥‥
黄色でさえ死亡してしまった
間違いなくこれは詐欺」
（;＾ω＾）「ドクオ来ないお」
（ ＾ω＾）「ま、まぁ久しぶりに一人ってのも‥‥」
「ブーン！」
ミ(＾ω＾)呼んだかい、ボーイ
('A`)「こっちみんな」
（ ＾ω＾）「ドクオ！やっぱり来てくれたかお！」
('A`)「‥‥俺、ドラマニしに来ただけだぜ。
たまたまだろうけどせっかくだし一緒に‥‥」
（ ＾ω＾）「言い訳中のとこ悪いけどツンデレ乙」
('A`)「バレてしまってはしょうがない」
もう昨日のｷﾞｸｼｬｸ感は感じません。
～～～～
（ ＾ω＾）「そうそう、始めたばっかなら
まずはパッドの位置を確認しなきゃいけないお」
('A`)ﾄｺﾄﾝﾄﾝ
（ ＾ω＾）「初心者でつまづくのは赤と緑の叩き訳だお、
赤青緑青なんかの叩きを練習すれば上達も早くなるお」
('A`)「なるへそなるへそ‥‥‥」
（ ＾ω＾）（足有りも試してみるかお‥‥‥）
（ ＾ω＾）（いつまでも足無しはカッコ悪いお）
56 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 00:51:22 ID:Q4bBaFtYO
（ ＾ω＾）「５０円ずつ出して二回ずつやるお」
('A`)「？まぁいいんじゃね」
（ ＾ω＾）「えっと‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『天体観測』赤
（ ＾ω＾）「確かこれは足がずっと一緒だったはずお」
('A`)「お前足有りでやんのｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「まぁ見ておれ」
～～♪～午前～二時～踏切～に～♪
（;＾ω＾）「いつもは両手のHHも今回ばかりは片手だお」
ｽﾃｪｨｼﾞｸﾘｧ!
('A`)「始めての足有りでＡかよ‥‥」
（ ＾ω＾）「案外簡単にいけたお」
('A`)「じゃあ俺か‥‥‥‥」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『オトバ仕様：天体観測』緑
～♪～前と同じ午前二時～♪
('A`)（リズムをとってやる‥‥か‥‥）
ﾕﾗﾕﾗ((('A`)))ﾕﾗﾕﾗ「ごぜぇ～ん にじぃ～」
（;＾ω＾）「ちょ‥‥‥‥ちょ‥‥‥」
（;＾ω＾）（ｷﾒｪｗｗｗｗｗｗｗ）
ｽﾃｪｨｼﾞｸﾘｧ！
('A`)「ふー、クリアは安定してきたな」
（ ＾ω＾）「ちょｗｗｗｗドクオｗｗｗｗｗ」
('A`)「あん？」
57 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 01:07:59 ID:Q4bBaFtYO
（ ＾ω＾）「目を覚ませーｯ！！」
ﾄﾞｶｧｯ！
思いきりドクオの顔面を殴るブーン。
殴ったブーンの手は震えていました。
（ ＾ω＾）「体を揺らしながら、ましてや
歌いながら叩くなんてありえない！
せめて鼻歌程度に抑えておけ！」
映像処理→※A`)「把握しますた（何で俺殴られてんだろ）」
ドクオはいい感じに反省しました。
（ ＾ω＾）「じゃ、次は僕の番かお」
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
『Home girl』赤
（ ＾ω＾）「天体観測をクリアしたブーンに
こんな曲もはや敵ではない」
～～～♪
（;＾ω＾）「ちょｗｗｗｗタムがｗｗｗｗｗ」
真っ赤に～髪を染めて～もー♪
（ ＾ω＾）「ゲージも真っ赤だお」
('A`)「おまｗｗｗｗ死んだら俺の三曲目がｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「任せろおｗｗｗｗ」
秘技八分適当踏みで醜いクリアを果たしたブーン。
その様子はあの三人に見られていました。
60 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 01:22:11 ID:Q4bBaFtYO
('A`)「お、おれの番か」
（ ＾ω＾）「四曲目だし、クリアできない曲をやるのも
いいんじゃないかお？特攻も楽しいお」
('A`)「そっか‥‥‥」
ｼｬﾗﾗﾗﾗﾗﾗﾗ‥‥
～～～
学校帰りにゲーセンへ寄ったのは
ブーン達だけではありませんでした。
( ・ω・)「ん？あれドクオじゃん」
( ＾ー＾)「俺ら置いて帰ったと思ってたらｗ」
（ ﾟ～ﾟ）「てかさー‥‥ドクオ下手だな」
～～～
ｽﾞｷﾞｭｰﾝ
「花火」赤
('A`)「できないまでも粘るわ」
（ ＾ω＾）「レベルにしちゃあ簡単だから頑張れお」
（ ＾ω＾）‥‥‥お？
( ・ω・)「ブーンさっきの曲なんだよｗｗｗｗ
レベル４０とかないだろｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「いやいや、足有りだとレベル跳ね上がるお
まじでやばかったおｗｗｗｗ」
( ＾ー＾)「貧乏ゆすり乙ｗｗｗｗ」
（ ﾟ～ﾟ）「小刻みに足震わせんなｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）「ちょｗｗ笑うなおｗｗ」
（ ﾟ～ﾟ）「どうみても必死です。
本当にありがとうございました。」
('A`)「‥‥‥‥」
61 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 01:35:52 ID:Q4bBaFtYO
元から好きではなかったこの三人。
ドクオは急に肩身が狭くなった気がしました。
('A`)「‥恥ずいな」
ｽﾃｨｼﾞﾌｪｲﾙﾄﾞ‥‥
（ ＾ω＾）「あ、ドクオ惜しかったお。
もう少し八分連打に慣れればｸﾘｱは目前‥‥」
('A`)「悪い、先、帰るわ」
（;＾ω＾）「ぇ！？ちょ、ドクオ！」
( ・ω・)「行っちゃったね」
（ ＾ω＾）「何でまた逃げたんだお？」
( ＾ー＾)「ドクオ、僕らが来てから急に帰ったじゃん
大体理由はわかるけどねｗｗｗｗ」
（ ﾟ～ﾟ）「うぜぇｗｗｗｗｗｗ」
（ ＾ω＾）‥‥‥‥‥‥
～～～～～
('A`)「あいつらが来たら帰ろう‥‥
ブーンと二人の方がやりやすいな」
('A`)「明日は一人で練習しよう」
そう考えるドクオ。
明日一人でゲーセンに行く事は、
ブーンとの確執の根本的な原因の日と変えてしまいました。
67 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 01:53:39 ID:Q4bBaFtYO
～～ここまで回想～～
('A`)「寒っ」
もう夜は更けていました。
学校に通うのも疲れたドクオに時間は関係ありません。
('A`)「もう、帰ろうかな‥‥‥」
（ ＾ω＾）「まだ帰るのは早いお」
(;'A`)「ブ、ブーン‥‥‥！」
(;'A`)「おま‥‥何でここ‥‥‥」
（ ＾ω＾）「そんなことどうでもいいお」
（ ＾ω＾）‥‥‥‥
―謝るなら今しかない。
―騙し続けた罪は謝って済む問題じゃないかもしれない。
初めに言うべき言葉を言いかけている、
その時ブーンの口が開かれました。
（ ＾ω＾）「‥‥‥あの時はごめんお」
え？
ブーンが謝ってる？
何で？
('A`)「は？今なんて‥‥‥」
（ ＾ω＾）「ブーンがドクオを追いかけた日、
ブーンはドクオが馬鹿にされてるのを
どうしても否定できなかったお
自分の保身の事ばかり考えたブーンが悪かったお」
(;'A`)「ｯ‥‥‥‥‥」
違う違う違う
ブーンのせいじゃない！
ただ、俺があいつらへのやつあたりをしただけなんだ！
その言葉が、出ない。
何度も言おうと思ってこの公園で考えていた。
でもその何度も考え直した言葉をぶつけられない。
もうドクオは自分にイラついていた。
68 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 02:05:49 ID:Q4bBaFtYO
草むら→ｗｗω・`)「なんだか空気が冷たいね」
ｗｗ)「ああ」
ｗｗω・`)「ちょｗｗｗｗ９割隠れてるｗｗｗ」
ｗｗ -ﾟ)「これでよく見えるかな」
ｗｗω・`)「最初から出しといて下さい」
ｗｗ -ﾟ)「わかったわかった」
ｗｗω・`)「ブーン‥‥謝るならドクオだろう」
ｗｗ -ﾟ)「でもドクオもなんか言いたそうだな」
ｗｗω・`)「何があったとしてもドクオは
やっちゃいけない事をしたんです
ブーンもそれぐらいわかってるはず」
ｗｗω・`)「というかクーちゃんが
ちゃんと状況把握できてるのかどうかが‥‥」
ｗｗ)「あれ、よく見えないな‥‥」
ｗｗω・`)「え？ｗｗｗ真面目に見る気ゼロｗｗｗ
弟が心配なんじゃないの？ｗｗｗｗ」
ｶﾞｻｯ川 ﾟ -ﾟ)「心配だからここまでしてるんだろう」
ｗｗω・`)「今度は全部出たｗｗｗっうぇｗｗｗｗ」
70 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 02:16:57 ID:Q4bBaFtYO
（ ＾ω＾）「だからドクオは悪くないお」
何度も謝るブーン。
ドクオはそれでも黙っています。
（ ＾ω＾）「今まで一人で悩ませてごめんお
本当にすまなかったお」
「それじゃ」
言い終わるより先にドクオは叫んだ。
('A`)「俺が悪いんだよ！！！」
（;＾ω＾）「？」
('A`)「今までしてきたこと全部！
ただ俺がされてきた事へのやつあたりなんだよ！」
（;＾ω＾）「え？今までされてきた‥‥」
('A`)「俺がお前にしたこと」
('A`)「俺がされてたんだよ！」
（;＾ω＾）「え？！」
ｗｗω・`)はっ？！
川 ﾟ -ﾟ)「それを先に言えないのか」
('A`)「そのやつあたりの矛先が
お前に向いちまったんだよ！
卒業してからも遊んでたのは
誰でもいいから俺と同じ目にあわせたかった。
ただそれだけのためにお前を騙したんだよ」
(#´・ω・`)「ふっざけんな！」
（;＾ω＾）「ショボン‥‥‥‥」
71 ◆b1aVHTsuCs sage 2006/12/31(日) 02:30:27 ID:Q4bBaFtYO
(#´・ω・`)「いじめられたからっていじめていいのか？
やられて嫌だったんだろ？
そんなことブーンにやりかえしてんじゃねえよ！」
(#´・ω・`)「少しでも同情買いたかったのか？
残念だけど同情もへったくれもないね！
そもそもお前が‥‥」
川#ﾟ -ﾟ)「わかったから黙れ！
お前は興奮して喋ることしか出来ないのか！」
(;´・ω・)「‥‥‥‥‥」
('A`)「アネキ‥‥」
川 ﾟ -ﾟ)「ドクオ。さっさと続きを話せ
状況と気持ちによっては殴り飛ばす」
（;＾ω＾）「‥‥‥‥‥‥」
('A`)「‥‥言えばいいんだろ」
('A`)「言い訳するわけでも許してほしい訳でもねえ。
包み隠さず全部教えてやるよ」
空はもう白みがかっている。
辛そうに昔話をするドクオを、
ショボンは冷たい瞳で見つめている。
ブーンもドクオを見つめている。
そのうち落ち着きを取り戻したドクオの話は、
到底信じきれない事だった。
207 ◆b1aVHTsuCs 2007/01/10(水) 22:09:48 ID:NbFx0JuiO
――ここから回想入るよ！――
('A`)「だ、誰もいないな……」
まだ始めて少ししか経っていないドクオ。
一人だけでレベル１０代をやるのはどうみても放置プレイでした。
('A`)「えっと……まずは天体観測やるか」
～～見えない物を(ry
('A`)「くっそ、やっぱりタイミング合いにくい」
('A`)「青、青、青、青、青…………」
('A`)「いわゆる一つの刻みですね」
ステェイジクリア！
('A`)「Ｃｗｗｗｗ笑うしかねえｗｗｗｗ」
209 ◆b1aVHTsuCs 2007/01/10(水) 22:11:45 ID:NbFx0JuiO
('A`)「…………独り言…………ｳﾂﾀﾞｼﾉｳ」
('A`)「次は……どうしようかな」
シャララララ……
ドクオは初心者ながらに、楽しむ心を持っていました。
上手くなりたい、上手くなりたいという気持ちもあります。
でもそんな事は関係ありません。
ドクオはただドラムマニアをやっている時間が最高に楽しくて、
最高に充実した時間なのを自覚していました。
ｽﾞｷﾞｭｰﾝﾝｧｧｧｯｰ!
('A`)「やっぱり良曲と言えばこれだろ」
210 ◆b1aVHTsuCs sage忘れｽﾏｿ 2007/01/10(水) 22:13:29 ID:NbFx0JuiO
((('A`))「はぁ～るぅ～の～うぅぅ～たぁぁ～」
春の歌ADV。ドクオは足が難しい曲ばかりやっていました。オトバで。
……しかしドクオはそこらの『もうこんなレベルできたｗｗ天才じゃね？俺』
とかいう勘違いヤローではありません。
曲は適度に楽しめるレベル、もちろん好きな曲のみ演奏する。
本来のドラムマニアを楽しむという形を実践していました。
……その様子を今北三人が見つめています。
211 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/10(水) 22:15:14 ID:NbFx0JuiO
( ﾟ～ﾟ)「いたいた」
( ＾ー＾)「ブーンもいないし好都合だな」
( ・ω・)「俺あーいう奴をいじめんの好きなんだよねｗｗ
こっちからまくしたてるだけで済むんだもんなｗ」
ドクオはそんな会話が交わされていた事もつゆしらず、
低レベルな曲を繰り返し繰り返し練習していました。
三曲目はロビンソン。淡い曲調の音楽が流れ始めた時。
('A`)「あった～らしーいー季～節はぁ～ﾌﾝﾌｰﾝﾌﾌｰﾝﾌｰﾝﾌﾌﾌ､ﾌﾌﾝ」
( ﾟ～ﾟ)「ちぃっすドクオ」
( ＾ー＾)「なぁ、お前何やってんの？太鼓？」
212 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/10(水) 22:17:01 ID:NbFx0JuiO
ドクオは初心者。スティックを軽く握る事も知らず、
ぎゅっと握り拳を作るような手で持っていました。
さらに、初心者にありがちな猫背で画面をじっと見る叩き方。
いじめっ子達がいじめのネタにするには十分でした。
(;'A`)「……あの、ドラム……マニア……」
パッドを叩きながら答えるドクオ。
まるで話を聞いていないように見えるその視線は、
いじめっ子達を助長させました。
213 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/10(水) 22:18:13 ID:NbFx0JuiO
(#＾ー＾)「ﾋﾟｷｯ（話聞いてんのかよ）」
( ・ω・)「は？お前これ向いてないぜｗｗｗｗ」
( ﾟ～ﾟ)「みんな下手くそだと思ってるぜｗｗｗｗベイベｗｗｗｗ」
(;'A`)「…………」
――もうやだ、帰りたい
――何言われてもいいから、早く
( ＾ー＾)「だからブーンにも見捨てられんだよｗｗ」
('A`)「え？」
( ゜～゜)「おい、バカ！それ言っちゃ駄目だろｗｗ」
('A`)「え？」
( ・ω・)「バッカ、ドクオに気付かれたじゃんか～」
('A`)「……え？」
214 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/10(水) 22:19:22 ID:NbFx0JuiO
この三人はわざとらしく言い放った言葉は、もちろん嘘。
ブーンはドクオを嫌ってなどいないし、
ましてや見捨てる等意味がわかりません。
……でも、三人にまくしたてられたドクオに正確な判断力はありません。
ただの嘘も、本当に聞こえてきました。
('A`)「……教えてくれよ」
( ＾ー＾)「ｗｗｗ……あ？」
('A`)「ブーンの話、聞かせてくれよ」
―――ここで
――回想
―終わるよ！
215 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/10(水) 22:20:51 ID:NbFx0JuiO
('A`)「それから俺はお前が俺に悪口言ってるとか……
とにかく絶望しか浮かばないような事ばかり吹き込まれた」
( ＾ω＾)「…………」
(´・ω・`)「……お前、それをよく鵜呑みにできたな」
('A`)「最初は鵜呑みにしてたさ。
だけど、俺だってそこまでバカじゃない。
……ブーンが俺を何度も誘ってくれるのを見てたら、嫌でも気付くさ」
川 ﾟ -ﾟ)「じゃあなんでブーンに矛先を向けたんだ
……やつあたりの向きが違うだろうが」
216 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/10(水) 22:21:41 ID:NbFx0JuiO
('A`)「俺は騙されてた、って気付いた後にな……
なんか変な感情が湧いてきたんだよ。」
('A`)「……俺は虐げられていたのに！
なんでブーンはあの三人に嫌われてなかったんだよってな！」
(;＾ω＾)「……な……」
('A`)「ドラマニが上手いからか？穏和な性格だからか？
……何にしても、俺はお前が憎くなってきた。
だからお前にも同じ体験を……」
川#ﾟ -ﾟ)「……」
ドクオは、無言のクーに殴られました。
それは突然でしたが、ドクオはどこかで止めて欲しいと思っていたのでしょう。
……性的な意味で。
252 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:38:08 ID:bJ8t4+0nO
(#)'A`)「……ってぇ……」
川#ﾟ -ﾟ)「お前は真性のバカだな！真性はティムポだけにしろ！」
(;´・ω・`)「真性なのか……お気の毒に」
川 ﾟ -ﾟ)「お前はブーンの何を見てきたんだ！？
私は小さい頃、コイツの事ちょくちょく見てたよ
……でもな？一度たりともコイツが友達に向かって殴ってたり、切れてたり……
そんなところは一度も見たことがなかった」
まくしたてるクーにドクオはたじろぎます。
クーが何を言いたいのかは伝わってきました。
……ですが、頭では完全な理解に至りません。
川 ﾟ -ﾟ)「コイツはな？今日私がドラマニやってる時に会ったんだよ
色々教えてくれた。リズムの取り方に曲の種類……」
川 ﾟ -ﾟ)「全部、私のためにだ。自分の得なんか考えてない。
間違えてコクピ赤を選んだ時も助けてくれたし、
うっかりノンストを選んでしまった時には
わざわざ簡単なオリジナルコースを作ってくれた」
253 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:38:53 ID:bJ8t4+0nO
( ＾ω＾)「…………」
川 ﾟ -ﾟ)「いじめられる奴にも原因があるっていうのはな……
お前みたいなゴミカスのためにある言葉なんだよ！」
('A`)「てめぇ！」
川#ﾟ -ﾟ)「やるのか？アキレス腱ぶち切るぞ？」
('A`)「！…………っち」
ドクオはブーンをちらっと見た後、公園を去っていきました。
(;＾ω＾)「ああっ！」
川 ﾟ -ﾟ)「いい！追うな！」
(´・ω・`)「ありゃりゃ…………」
( ＾ω＾)「ドクオ……」
追いかけようとしたブーンをクーは止めます。
……少しだけ、にこやかな目で。
254 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:41:09 ID:bJ8t4+0nO
―――
――翌日。
―
('A`)「んだよ……やってやんよ……」
ドクオはゲーセンに来ていました。
あの時、三人に言われて以来です。
ズギューン
('A`)「……リズムリズム…………」
ブーンの教えを思い出して。
ドクオは一つ一つのパッドを噛み締めるように叩いています。
('A`)「ブーンが悪い………か
…………俺、アタッマおかしいんじゃねーの」
('A`)「…………」
ドクオはブーンを思い出して。
( ＾ω＾)『今度はさくらんぼやるおｗｗｗｗ
緑なら出来ると思うおｗｗｗｗ』
255 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:43:29 ID:bJ8t4+0nO
言葉の一つ一つを思い出して。
( ＾ω＾)」『パッドの確認ならトカタやるおｗｗｗｗ
まんべんなく使う中でも一番上達しやすいお』
ｽﾞｷﾞｭｰﾝｧ!
('A`)「……やべ、カルマ黄色やっちゃった
死んだよ……もったいねぇ」
必ーずー僕らーは出ー会うわなにをするやめ(ry
('A`)「シンバル合わねぇｗｗｗｗっうぇｗｗｗｗ」
( ＾ω＾)「ドクオ、リズムだけじゃないお。
よく判定線も見ないと叩けないお」
('A`)「把握した」
ﾃﾞｰﾃﾞｰﾃﾞﾃﾞｰﾃﾞｰﾃﾞﾃﾞﾃﾞﾃﾞ
('A`)あ
ｽﾃｪｨｼﾞｸﾘｧｧｧｱｱｱｱ!!!!!!!!
( ＾ω＾)「うるせぇｗｗｗｗ」
256 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:44:17 ID:bJ8t4+0nO
('A`)「よっしゃktkrｗｗｗｗってブーン！」
( ＾ω＾)「ドクオ……」
まさかブーンが来るとは思わなかったドクオ。
ただブーンを見つめて固まることしかできません。
('A`)「おま」
( ＾ω＾)「ドクオ、ブーンの事まだ嫌いかお」
('A`)……
( ＾ω＾)「ブーンの事、嫌いなら言ってくれお
もしブーンの事を許してくれてるのなら、また友達になって欲しいお」
――あんな理不尽なこと言ったのに。
なんでブーンはこんな事が言えるんだろうか。
川 ﾟ -ﾟ)『コイツが友達に向かって切れた所は一度も見たことがない』
クーはそんなことを言っていた。
257 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:46:00 ID:bJ8t4+0nO
('A`)「……俺」
――俺は友達なのか？ブーン。
――それとも、切れる価値もないクズなのか？
('A`)「……俺を……」
――ブーンが許してくれるなら。
('A`)「俺をもう一度だけ友達にしてくれないか？」
――何度でも謝ろう。
――――こんなお人好しになら謝ってもいいはずだ。
――――今日、天気よかったっけな。
ω・`)「上手くいきましたね」
ﾟ)「あの馬鹿……土下座ぐらいさせないと」
ω・`)「とりあえず顔出して下さいよクーちゃん」
258 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:47:05 ID:bJ8t4+0nO
―――――――――――――――
―――――一ヶ月後。―――――
―――――――――――――――
('A`)「ブーン！」
( ＾ω＾)「なんだお？」
('A`)「これ、親父からブーンにって」
( ＾ω＾)「こ、これはついに来たおｗｗｗｗちょっと家行ってくるお！」
(´・ω・`)「気をつけてねｗｗｗｗｗ」
('A`)「俺今日はダイアモンドクリアしちゃうぜ？ｗｗ」
(´・ω・`)「僕はもうすぐ黄ネだよ
あー早くオバゼア黄フルコンしたいなぁ」
('A`)「なんというピンクネの悲しさ
フルコンなんて夢の島」
259 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:48:32 ID:bJ8t4+0nO
――ブーンの家――
J('-`)し「ブーン。今日こそ出ていきなさ……」
( ＾ω＾)「カーチャン、これ」
そういって差し出したのは一つの封筒。
中には５万円が入っていました。
J(;'-`)し「あんた、こんな大金どこから……」
( ＾ω＾)「実はドクオのお父さんの会社の手伝いに行ってたんだお！
コピーとかお茶くみとか……単純な作業だけど皆優しくしてくれるお！」
( ＾ω＾)「これからみんなで遊びに行ってくるお！」
飛び出して行くブーン。
若干服が乱れていた気がします。
ケチャ
J('-`)し「ブーン……」
260 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:49:40 ID:bJ8t4+0nO
カーチャンはゆっくりと自室へ向かいます。
引き出しを開けると、分厚い封筒が出てきました。
『ブーン』
そう書かれた封筒にそっとお金を入れます。
年季が入り少しだけ赤茶けた封筒には黒い染みができていました。
J('-`)し「カーチャン……幸せもんだよ、全く」
今日もブーンは皆と遊びに行きました。
ショボンと、ドクオと、クーと。
心の底から笑い合える友達を持ったブーンは変わって。
261 ◆b1aVHTsuCs sage 2007/01/16(火) 05:52:54 ID:bJ8t4+0nO
( ＾ω＾)「あそこはバスのメンテがいいおｗｗｗｗ」
今日もまたゲーセンに。
( ＾ω＾)「ドクオ上達早えぇおｗｗｗもうアンコン緑クリアしたｗｗｗ」
ギタドラという名の遊びをやりに。
みんなでゲーセンに行きます。
川ﾟ -ﾟ)「差無来は糞譜面」
―Fin―
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