348 爆音で名前が聞こえません 空気を読まずに投下 2006/10/08(日) 07:50:57 ID:Pvokcas7
( ^ω^)が音ゲーを辞めるようですノ巻 


( ^ω^)「ドクオ!コイツを見てくれお!」 
  
('A`)「うぉ!マイスティックじゃねぇか!」 
  
ξ゚听)ξ「いつのまに」 
  
( ^ω^)「昨日買ってきたんだお!」 
  
( ^ω^)「ウハwww早くコイツでドラムやりたいお」 
  
  
これが悲劇の始まりでした・・・ 


349 爆音で名前が聞こえません 2006/10/08(日) 07:52:54 ID:Pvokcas7
放課後、僕達はいつものゲーセンに来た 
  
( ^ω^)「早速マイスティックでドラムやるお!」 
  
( ^ω^)「wktkが止まらないおwww」 
  
('A`)「ブーンの奴嬉しそうだな」 
  
ξ゚听)ξ「ブーン!張り切りすぎてジェットスティックするんじゃないわよー。」 
  
( ^ω^)「ウハwそんなショボイことしn・・・!」 
  
すぽっ! 
・・・・・・・ガンっ!! 
買フ×凵~)ξ「うっ!?」 
  
(;'A`)「うわ!おい、ツン、大丈夫か!」 
  
(;^ω^)「ツン、ごめんだお。」 
  
( ^ω^)「・・・・・ツン?」 
  
ξ‐凵])ξ「・・・・・・」 
  
( ^ω^)「・・・・・・・」 
  
(;゚ω゚)「うわぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!」 
  
(;'A`)「おい!しっかりしろ!ツン!ツン!」 


350 爆音で名前が聞こえません 2006/10/08(日) 07:55:08 ID:Pvokcas7
数時間後、僕とドクオは病院の手術室の前にいた・・・ 

( ;ω;)「うぅぅ、ツン・・・」 

(;'A`)「な、泣くな、ブーン、 
ス、スティックが頭に当たっただけだ、大したことないよ」 
  
( ;ω;)「僕のせいだお! 
僕が調子に乗るから!」 

そうだ、僕のせいだ! 
僕が浮かれてたから・・・・  
やがて手術室から医師が険しい表情で出てきた 
  
(;'A`)「先生!ツンは!ツンの容態わ?!」 

( ;ω;)「ツンは無事なのかお!?」 

医師「・・・・非常にいいずらいのですが・・・」 

(;゚ω゚)「・・・・・!?」 

医師「彼女がこの先、目を覚ます事はないでしょう・・・」 

医師「いわゆる植物状態というやつです」 



目の前が真っ暗になった 


351 爆音で名前が聞こえません 2006/10/08(日) 07:56:42 ID:Pvokcas7
あの日から一ヶ月がたった・・・ 

ツンは相変わらず眠ったままだ 

あれからブーンは学校に登校してこない 
・・・当たり前か、 
俺だってあんな事になったらきずれぇもん 

( ゚∀゚)「おいドクオ、学校終わったら映画見に行こうぜ!」 

('∀`)「おっ、良いねぇ、今ちょうど見たいのあったんだよ」 

あれからゲーセンへは行ってないし 
音ゲーの話もしなくなった 

ジョルジュからも音ゲーの話題を出すことはない 
現場には居なかったが、 
あいつも忘れたいのだろう・・・ 

俺もあの事を思い出すとつらい・・・・ 



ブーン・・・今頃なにしてんのかな? 



もうあの頃には戻れないのかよ・・・・ 



やめよう・・・・ 
考えると涙が出てくる 


352 爆音で名前が聞こえません 2006/10/08(日) 07:59:23 ID:Pvokcas7
(;゚ω゚)「ウワァァァァァァア!」 

(;゚ω゚)「・・・・・夢?」 

あれから毎日この夢を見る 
僕の手には血まみれのスティック 
足下にはツンが倒れている 

(;゚ω゚)「・・・・ツン」 

('A`)「お前のせいだ 

( ゚∀゚)「お前のせいでツンは」 

(;゚ω゚)「ドクオ、ジョルジュ!」 

ガシッ! 

足首を冷たい感触が襲う 

(;゚ω゚)「・・・・・?!」 


ξ゚听)ξ「・・・・ブーン」 


うわああああぁぁぁぁぁ!!!! 





ここでいつも目が覚める 



もう死んでしまいたい 


353 爆音で名前が聞こえません 2006/10/08(日) 08:01:41 ID:Pvokcas7
ふと時計に目をやると 
既に昼の12時を回っていた 

( ´ω`)「・・・・・・」 

ベッドから起き上がり 
居間へと足を運ぶ 

食卓には僕の大好物のピザとポーション 
そして、かーちゃんからの書き置きがあった 

「ブーンお母ちゃんはパートに言ってきます。 
ピザはレンジでチンして食べてください 

ブーン、ごめんね。 
お母ちゃんなんの力にもなれなくて・・・・」 

( ´ω`)「・・・・・・・」 

僕はポーションを一口飲む 



・・・・ポーションってこんな不味かったっけ? 




一口だけ飲んだポーションをテーブルに置き 
いそいそと着替えを始める 

勿論制服ではない 

ドクオやジョルジュ達に会うのは怖かった 

365 爆音で名前が聞こえません 2006/10/09(月) 00:58:35 ID:koeea8Q9
僕は一人、食卓でピザを食べる 

人間とは不思議な物ですね 
こんな時でも腹は減る 

ピザを片手になんとなく携帯を見てみる 

着信履歴は0 

ドクオやジョルジュからも電話は無い 

当たり前か・・・・・ 

ドクオ達はさぞ僕の事を 
恨んでいることでしょう 


366 爆音で名前が聞こえません 2006/10/09(月) 00:59:26 ID:koeea8Q9
気がつくと、僕は携帯から 
2ちゃんねるを見ていた 
2ちゃんは良い暇つぶしになる 


僕は面白そうなスレを 
適当に探す 



すると、あるスレが 
僕の目に飛び込んできた 


顔が青ざめた・・・・ 


手が震える・・・・ 












僕はそのスレを見てしまった 

375 爆音で名前が聞こえません 2006/10/10(火) 01:20:45 ID:UzpxzJwv
ブーンが学校に来なくなって早2ヶ月が過ぎた 

相変わらずジョルジュとは 
ゲーセンへ行かないし 
音ゲーの話もしない 


('A`)「んでよ、そこでダイナマイト四国が・・・」 

( ゚∀゚)「バロスwww」 

屋上で昼飯を食べながら2人で談笑する 

少し前までは、 
ここにブーンとツンもいたんだよな・・・ 

今やジョルジュと2人っきりで 
昼飯を食うのが当たり前になっていた 


('A`)「そういえば、もう直ぐ 
修学旅行だな」 

( ゚∀゚)「京都だっけ?」 

('A`)「厨房じゃねぇんだから 
京都とかありえねぇよな」 

( ゚∀゚)「だよな、せめて沖縄とかだったら 
おっぱい鑑賞しまくりんぐだったのに」 

('A`)「きめぇwww」 

( ゚∀゚)「ははは・・・・」 

( ゚∀゚)「・・・・・」 


ふと二人の会いだに沈黙が走る 


('A`)「・・・・・・」 


( ゚∀゚)「・・・・・4人で行きたかったな」 


・・・・・・・・・・・ 


('A`)「・・・・・ああ」 


俺は一言、そう呟いた 


376 爆音で名前が聞こえません 2006/10/10(火) 01:23:57 ID:UzpxzJwv
('A`)「・・・・・・・・」 

( ゚∀゚)「・・・・・・・」 

再び長い沈黙が続く・・・・ 


その沈黙破ったのは 
他の生徒の話し声だった 

リ`∀´>ゝ「畜生、昨日のガン逃げ野郎、 
マジムカつくニダ!」 

b(´∀` リ「グゥレィトゥ! 
お前がヘタレなだけだろw」 

( ´∀`)「だよね」 


隣のクラスの種厨だ 
そういえばコイツ等、 
よくゲーセンで連ザやってたな・・・ 



ゲーセンの話は聴きたくない・・・・・・ 
俺達は教室に戻ろうとした 


その時だった 


377 爆音で名前が聞こえません 2006/10/10(火) 01:26:47 ID:UzpxzJwv
( ´∀`)「そういえば、コレ知ってる?」 

b(´∀` リ「何々?」 

( ´∀`)「2ちゃんのゲーセン板なんだけどさぁ」 

そう言って種厨の一人がは携帯を取り出す 

リ`∀´>ゝ「あぁ、ジェットスティックで人殺したってやつだろ?」 

b(´∀` リ「 
グゥレィトゥwww」 


('A`)「っな!?」 


俺は耳を疑った 

まさか、ブーンの事か!? 


('A`)「ちょっと見せてくれ!!」 

( ´∀`)「うわ!?君はだれ・・・・!?」 


俺は種厨から携帯を奪い取り、ゲーセン板に目を通す 



('A`)「・・・・嘘だろ」 


俺の目に信じられないものが飛び込んできた 


378 爆音で名前が聞こえません 2006/10/10(火) 01:31:59 ID:UzpxzJwv
ゲーセン板の【尾都毛市のゲーセン事情】 

そこには、あの日の事件の事が鮮明に書かれていた 

それだけではない 
ブーンに対する心ない罵声 
さらにブーンのCNまで晒されていた 


(#'A`)「糞、誰がこんな事を!」 

(;゚∀゚)「ドクオ!落ち着け!」 

これが落ち着けるか! 
誰だ!?こんなカキコしやがった奴わ! 


俺の中で何とも云いがたい怒りがこみ上げてくる 
それと同時に嫌な予感が脳裏をよぎった 


(;'A`)「まさかブーンの奴、このスレ見てないよな」 


(;゚∀゚)「!?」 


('A`)「ぶーーーん!!!」 


俺は種厨の携帯を投げ捨て走り出だす 


ブーンの家へと 






( ´∀`)「・・・・・・」 

( ´∀`)「僕の携帯を投げ捨てるなんて 
ゆるせないじゃない」 

407 爆音で名前が聞こえません 2006/10/15(日) 06:03:39 ID:jr8+CCx1
俺達は一心不乱に走った! 

気の弱いブーンのことだ 
もしあのスレを見てしまったとしたら 
正気でいられる訳がない! 


いつの間にか空は曇りだし 
大粒の雨が降り出していた 

濡れた衣服が重い・・・ 
だがそんな事気にしている場合ではない! 

一刻も早くブーンのもとへ急がなければ! 


('A`)「ブーン!ブーン!」 


俺の頭にあの日の記憶が甦ってくる 

ブーンと音ゲーを始めたあの記念すべき日の事が・・・・ 


408 爆音で名前が聞こえません 2006/10/15(日) 06:04:40 ID:jr8+CCx1
('A`)「ブーン、これやってみようぜ!」 

( ^ω^)「ビートマニアUDX?」 

( ^ω^)「面白そうだお。 
早速やるお」 


5.1.1. 


テーン テレテレテレテレ・・・・ 

(;^ω^)「ウハwwwなにこれwww」 

(;'A`)「うお!なんか、滝みたいのが!?」 

(;^ω^)「ボタンが上手く押せないおw」 

(;'A`)「以外とむずいぞコレ!」 

(;^ω^)「しかしこれは・・・」 




( ^ω^)('∀`)「面白い!」 


( ^ω^)「ドクオ!次はあのドラムの奴やるお!」 

('∀`)「おう!」 


409 爆音で名前が聞こえません 2006/10/15(日) 06:05:48 ID:jr8+CCx1
そうだ、あの日から始まったんだ・・・・ 

俺達の音ゲー人生が・・・・ 
その後、ギターをやってるジョルジュと出会い 

ポップンのツンと出会った・・・ 



失いたくない! 

あの日々を! 

またブーンと音ゲーがしたい! 

これからも、みんなと一緒にいたい! 


(;゚∀゚)「着いた!ブーンのアパートだ!」 

(;'A`)「ブーン!!」 


俺達はアパートの階段を駆け上がる! 



(;'A`)「ゼェゼェ・・・ブーン・・・」 

(;゚∀゚)「待ってろよ・・・ブーン・・・・」 



そして俺達はようやくブーンの家にたどり着いた 


410 爆音で名前が聞こえません 2006/10/15(日) 06:06:49 ID:jr8+CCx1
ピンポーン♪ピンポーン♪ 

('A`)「ブーン!居るか!?ブーン!」 

俺はインターフォンを何度も押した 

(;゚∀゚)「ブーン!」 

('A`)「俺だ!ドクオだ!」 

ピンポーン♪ピンポーン♪ 

('A`)「ブーン!」 


何の応答もない・・・・・ 


(;゚∀゚)「居ないのか?」 

('A`)「・・・・・・」 



「内藤さんなら今朝出ていきましたよ」 


('A`)「・・・・え?」 


どこからか信じられない 
言葉が響いてきた 


411 爆音で名前が聞こえません 2006/10/15(日) 06:09:05 ID:jr8+CCx1
声の方を見ると 
そこには一人のおばさんが立っていた 

恐らくこのアパートの大家であろう 


('A`)「引っ越したって・・・?」 

大家「私もよくはわからないんだけれども 
急に遠くに引っ越すって」 



引っ越した・・・・・ブーンが・・・・ 


俺は頭が混乱していた 

そりゃそうだろ 

急にそんな事言われたって 
直ぐに信じられるか! 

大家「・・・・もしかして、貴方がドクオ君?」 


('A`)「えっ!あ、はい・・・」 

大家「ホライゾン君から頼まれたのよ。 
ドクオ君が来たら渡してくれって」 


そう言うと、大家さんは 
俺に一枚の手紙と 
ドラムのスティックを手渡した 


412 爆音で名前が聞こえません 2006/10/15(日) 06:09:57 ID:jr8+CCx1
俺は手紙に目を通す 



みんな、ごめん 



手紙にはそれだけしか書かれていなかった 


413 爆音で名前が聞こえません 2006/10/15(日) 06:11:11 ID:jr8+CCx1
('∀`)「なんだよ、これ・・・」 

俺は引きつった笑みを浮かべる 

(;゚∀゚)「・・・・ドクオ」 

('∀`)「ははは・・・・」 



(#'A`)「ふざけんじゃねぇぇぇ!!!」 


俺は手紙を破り捨てた! 

(#'A`)「俺たちに何にも言わずに 
居なくなりやがって!!!」 

('A`)「・・・俺たち、仲間じゃなかったのかよ」 



瞳から涙が溢れてくる 

俺はスティックを握り締め 
その場でへたり込む 


('A`)「こんな縁起でもねぇスティックいるかよ 
、馬鹿野郎・・・・・」 



('A`)「バカヤロォォォォ!!!!」 



俺は叫んだ・・・・・・ 



悲痛の叫びは 
雨の音に虚しくとけ込むだけだった 



( ^ω^)が音ゲーを辞めるようです 

プロローグ完 

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